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2025年7月19日ようこそ

2025年 7月18日 核武装は防衛力か?

核武装はコスパの良い防衛力という言葉を耳にすることがある。特に保守系の方にそのような発言が多いことも確かで、核兵器は手にすることすら忌まわしいと考える私とは意見が分かれる。とはいえこのテーマはネットで見かける都度、私は反論を書いてきたつもりなのだが、一度そのように思い込んだ人の意見を変えることはなかなか難しい。今はできればこの問題を初めて考えようとする方にとっての参考にして頂ければという思いでこの記事を書いている。

結論から言えば核兵器はコストのわりに無力だというのが私の結論になる。というのも核兵器には、期待する戦争抑止能力も戦争を有利に展開させる能力すらないからだ。この点世界中で起こっている戦争の現状を見れば明らかなのだが、そうは言ってもウクライナにはNATOがついているとか、イランはロシア、中国が支援しているなどと言ってなかなか意見を変えようとはしない。

とはいえ信じることの自由は基本的人権なので、これについて議論するつもりはない。私が納得いかないのは核兵器が万が一にでも使われた場合その先に何が起こるのかを考えるとそうまでして何が得られるのか、核戦争にでもなれば結果は人類の滅亡か、たといその世界に生存できたとしても死の灰で汚染された地上にどんな希望が残されているのだろうか。

これまでも戦争により敗者は多くの不条理を許容されてきたが、それでも時間は敗者に復活のチャンスを与えてくれた。つまり核兵器はその復活すら手放すことになるのだ。

かつて日本が敗戦を受け入れ、苦渋の選択を受け入れた時も「もって万世の太平を開かんと欲す」という天皇陛下の勅諭を信じてきたからこそ日本国民は今日このような繁栄を享受することが出来た。さらに言えば敗戦によりどれほど受け入れがたい圧政にあったとしても、未来の繁栄を信じ、日本文化の繁栄に努めることが、先の大戦で亡くなられた先人の辛い思いに報いることだと私は信じている。

さて、ここでもう一度冷静になって核兵器は防衛力なのか、この問いの答えは世界中核兵器を持とうが持つまいが武力衝突は起きてしまう。しかも我が国は悲しいことに他の国に比べ核兵器が容易に使われる可能性が高い、というのも通常兵器であれば日本は島国という防衛上大変有利な環境に恵まれている。ところこの好条件が核攻撃の対象にしてみると仇になり、これもまた歴史的事実なのである。しかも日本が核武装することは、相手国に対し核攻撃の正当性を与える事に成る。というのも核攻撃で勝利するためには、一刻も早く相手国に核攻撃を仕掛け、報復の可能性を排除するしかないからだ。果たしてそんなことが現代の我々日本人に出来るだろうか、そんな悪魔のようなことは神仏を尊ぶ日本人に出来るはずがないというのが私の思いだ。

ようこそ

Posted by makotoazuma