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日々これ切実

2025年9月16日ようこそ

2025年 9月16日 記憶の譬え

昔の記憶が次々頭に浮かんでくることを走馬灯というものに譬えることがある。とはいえその走馬灯がどんなものか現代では、共感を得ることが難しい。今でもあるとすれば、お盆の近くになると仏壇の前に飾られる色とりどりの影がくるくる回っている行燈だ。昔はこの模様が馬が走るアニメーション仕立てになっていたのでこの名前が付いたのだろう。

ところで、最近芸能人の方の訃報が次々流れてきて、私は記憶の整理が間に合わない状態になっている。先日、太陽にほえろの山さん役の露口茂氏がすでになくなっておられたという訃報に触れ、太陽にほえろという大人気番組を懐かしんでいたら、風と虹と雲とで一緒だった女優吉行和子さんの訃報が続いた、そしてそれでも収まらず寂しさの癒えぬままのところに、またまた橋幸夫氏の訃報もやってきた。

それにしても、橋幸夫さんといえば私が物心付いた時には、家の中に「潮来笠」のドーナツ盤レコードがすでにあって、今振り返ると私は生まれた頃から、氏の歌とは一緒に暮らしてきたイメージがある。そう思うと時代の記憶というものは、まるで記憶の織物のように絡み合い有無を言わさず編み込まれた存在のように感じている。要するにこの世の中、たった一人の記憶で完結する物質はどこにも存在しないと思うのだ。

ようこそ

Posted by makotoazuma