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日々これ切実

2025年8月2日ようこそ

2025年 8月2日 時代のアイコン

アートにはその時代を象徴する宿命的な機能がある。例えば縄文式土器などは土器のデザインそのものが一つの時代として用いられている。そしてこれまでの日本美術にも当然その時代を象徴する作家が数多く誕生してきた。

私はそんな時代を象徴する作家として絹谷浩二氏をイメージしていたが、残念なことに今朝ほど突然氏の訃報が流れてきた。因みに氏の作品について私が特に印象深く思うのは、氏の作品は現代日本アートの先駆けになったという思いだ。特にそこに描かれるキャラクターの生き生きした表現は、リキテンシュタイン等のポップカルチャーにみられる大量生産による個性の喪失というテーマとは異質な、日本文化特有のユーモラスで有機的な世界観を感じてしまうからだ。そしてこの視点は今を時めく村上隆氏の作品を初め、現代日本のサブカルチャーに注目する作家達へと受け継がれている。恥ずかしながら私の作品に、明確な輪郭線を取り入れている作品が多いのも、何十年もの間、氏の作品に魅せられてきた故なのだ。

ようこそ

Posted by makotoazuma