日々これ切実
2026年 1月13日 あの頃は

近頃の若いもんはという言葉とあの頃は良かったという愚痴はピラミッド建設に携わった労働者も使っていたと聞く。ついつい昔を懐かしんでしまうのは今も昔も変わらないのだということらしい。昨晩テレビで大活躍されていた久米宏氏が今年の元旦に亡くなられたという訃報が流れた。久米宏氏といえばニュースキャスターや料理天国、ぴったしカンカン、ザ・ベストテンなどのバラティー番組にも多く出演されていたが、その番組のいずれもが時代を象徴するアイコンのようで、この時代を生きた人の誰もがこの番組の話題になると目を輝かせるはずだ。
中でも私が強く印象に残っているのが、現在も続くニュースステーションの番組だ。今では右系界隈では偏向番組として有名になっているが、あの頃は今日ほど報道番組が厳しい批判にさらされることは無かった。
というのも、久米氏が活躍されていた80,90年代は、若者などが政治に首を突っ込まなくとも日本の治安は世界一堅固に守られており、日本中真夜中に女子供がどこを歩いても命の危険を感じることなど有り得なかったのである。しかも労働環境についても極めて安定しており、一度就職先が決まってしまえば、人生はレールの上を行くがごとく暮らせた。
ところが最近では、家の中に居てでさえ安心とは言えない時代に成り、労働環境といえば正規雇用から非正規雇用が中心となる雇用形態に移行してしまったため、個人所得は安定性を失い先行きが見えない状態になってしまった。この結果、日本人が日本の不動産を取得できないという異常事態を招いているのだ。つまりこれにより日本の不動産は海外資本に安く買いたたかれることになってしまったのである。結局日本人の所得を抑える政策がこのような国防の危機を招いたと言えるのではないだろうか。
ということは、あの頃の政治への無関心が今の時代に結果として現れているのである。要するに今の日本人がより良い政治を望まなければ、未来の日本人はさらに悲しみに暮れる事になる。