日々これ切実
2026年 4月5日 庶民の楽しみ

北海道はこれからお花見の時期を迎えるが、私が花見と同時に楽しみにしているのは屋台で売られる様々な粉もん達だ。それにも増してたこ焼きやお好み焼きなどと一緒に味わうビールは1年を通して最も幸せを感じるひと時だ。ところで、今日のFRAIDAYdegitalの記事によると最近、これほど庶民に愛されてきた多くの粉もん屋が廃業の危機に瀕しているという。というのも近頃の物価高で材料費が高騰しているにも拘らず、値上げに踏み切れない粉もん屋がこのような事態に追い込まれているのだそうだ。要するに粉もんやといえども商売でまともな利益が出せなければ、家業として次の世代に引き継ぐことは出来ないのだ。
とはいえ「粉もん」といえば、戦後焼け野原になった日本において食材などほとんど手に入らなかった頃に、アメリカから緊急輸入された小麦をもとに商売が営まれたいわば外食産業の不死鳥ともいえる存在だ。その優等生が窮地に立たされていると言うのだから外食産業の事態は深刻だ。残念ながら、このようなジャンキーな食べ物を嗜好する生活者層といえば、ハイソやセレブの暮らしとは別世界にある。つまり粉もん屋は細やかな収入でようやく暮す庶民にとって、これまたささやかな潤いを与えてくれたのだ。私はどれほど収入が低い生活者でも生活の喜びを享受できるこのような文化こそ日本の誇りに感じている。
因みに政府が取り組もうとする食品に対する消費税免除は、ただせさえ複雑怪奇な税制をかえって温存させてしまうことになりかねない。確かに維新と連立しなければ予算や法案が通らないという事態も理解できるが、国民が政治に託したのはより良い生活が送れることで連立政党の公約を守ることではない。今回の自民党圧勝は高市人気と云われているが、まさにその通りで、この選挙結果は高市総理なら国民の思いにきっと向き合ってくれるだろうと言う期待の現れに違いない。