盾つく虫も好き好き
2025年 11月23日 女神降臨

最近、このブログは毎日のように政府上げの記事が続いているのだが、私はそれほど今の政府は頼もしいと思っている。
というのもこれまで、日本の政治に抱きた防衛問題、移民問題、経済問題という解決の見通しがつかない不安に希望の光が差してきたように感じるからだ。とはいえ現実の社会を見渡せばそれほど呑気でいられる状況ではない、国会では、相変わらずこれに反対する勢力があの手この手を使って現政権を倒そうと様々な圧力をかけてきている。しかも本来、国民立場に立って国民の目や口にならなければならないマスコミが、彼らの手先のように動いている。
最近特に危険に感じるのが、彼らが言論を暴力で封じてしまう行為に何ら抵抗を示さないことだ。常識的な社会では、国を代表する総理大臣が、他国の要人から反社勢力のごとき恫喝を受ければ、国を挙げてこれを諫めるのが常識のはずだ。ところが政治家を含め彼らの論調を見れば「痛い目に合いたくなかったら黙っていろ」という意見が当然のように扱われていることに恐ろしさすら感じてしまうのだ。
このような暗黒の時代に誕生した3人の女性大臣はさながら宗像三女神のごとく日本の行くべき道を照らしているようだ。中でも今日は片山さつき財務大臣が導入を決定した日本版スティーブルコインの取組を紹介したい。最初私はこの金融商品はアメリカ版スティーブルコインを日本にも導入しようとしているのかと思っていたが、実際は円建てのスティーブルコインを導入したということのようだ。とはいえ高市内閣の発足は10月21日なのでたった1週間でこの決断に至ったと言う事なのだろう。簡単に言えばこれにより日本は新たな通貨発行権を得た事に成る。実はこのような発想は参政党の松田学氏も提唱されていた記憶がある。それにしても就任から1週間で決断されたと言う事は、水面下でそうとう前から準備されていたことなのかもしれない。今回この内容についてイケハヤ大学2.0という動画を参考にさせて頂いている。
さて高市内閣といえば積極財政を公約にしており、総裁では特異な存在だった。これに対し、安易な国債発行は国の財政に破綻をきたすという見方が前政権含め与野党の主流だった。そしてこの円建てスティーブルコインは、反積極財政はに対する政府の答えだ。
話を進める前にお金というものについての認識を共有しておきたい。初めに日本に流通している渋沢栄一の肖像が刷られた紙幣は、株式会社日本銀行が印刷したものだ。よくある政府がお金を刷ればお金に困らないということは直接的には成り立たない仕組みになっている。具体的にいえば、政府が必要なお金は国債という借用書を政府が発行し、日銀がその借用書を買い取り、それを国民がさらに買い取る形で成立する。そして借用書を買い取った代金が政府に支払われる仕組みになのだ。つまり政府がお金を用立てたいときは一々借用書を書いて日銀に金利を支払わなければ政府はお金を用立てることが出来ない。或いは政策を行うためには税金をもっと払ってくださいと言う事に成る。
これに対しアベノミクスにおける金融緩和推進に賛同していた前黒田日銀総裁は、日銀の収益度外視で受取る金利は低いままでいいですよと言っていた方なのだ。これに対し巷の経済アナリストは金利が低くては経済が回らないとか、経団連も一緒になって金利を上げろなどと訳の分からない経済対策をぶち上げていた状態だった。ではこの円建てスティーブルコインは、何故、財政の救世主になるのかと言う事なのだが、簡単に言えばこのお金にはほぼ金利が掛からない。例えば1000兆円を超える国債残高は、今年27兆円を超える国債費の支払いが決まっている。悪い言い方をすれば27兆円の税金が借金の利払いに消える事に成る。「これでいいんですか」というのがプライマリーバランスを訴える緊縮派の意見になる。
つまり、国債発行をしたにしても金利が掛からない状態であれば、それほど血眼になって税金を集めなくても経済破綻の心配は無くなるはずだ。しかもこの円建てスティーブルコインは新しい巨大なビジネスチャンスを日本にもたらす可能性を孕んでいる。例えば現在の決済システムのほとんどは海外のアプリで占められているが、ここで日本企業の直接決済ができるアプリがあれば、国内に日本独自の決済アプリ市場が出来るのではないだろうか。逆に既存の金融関連の企業は、これまでの金融サービス全体を見直さなければならない時代を迎えてしまうかもしれない。いずれにしろ古事記に登場する素戔嗚娘宗像3女神のように、今回誕生した3人の大臣たちも、これまで闇に覆われてきた日本の空をきっと晴らしてくれるに違いない。