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2025年12月31日gallery,ようこそ,日々のブログ

2025年 12月31日 危険な年の暮れ

今日は1年の無事を感謝する穏やかな1日でありたいと思うが、他国の軍事演習のお陰でお祝いどころの騒ぎではなくなってしまった。それにしても、日本国憲法にある平和を愛する諸国民の公正と信義とはどこに存在するものなのか、きっと天竺か須弥山のことを語っているのかもしれない。だとすれば孫悟空でもない限り誰もが辿り着けるようなところなのだろうか。

ところで今回の中国による日本近海での軍事演習は、ある国会議員の執拗な質問により招かれた結果と言える。おかげで、年末を穏やかに過ごしたい1日本国民としては、この危機的事態に腹立が立って仕方がない。というのもあの有事に対する質問というのは、わざわざ結婚式の場で花嫁に「浮気したら離婚しますか」などと質問するようなもので、いくら重要な事柄であっても常識外れも甚だしいからだ。

とはいえ恐らくこの議員の質問はこのような事態も想定た上での質問に違いない。要するに、「このような事になるので黙っていろ」と言いたかったに違いないのだ。実際総理大臣がこの質問の想定に懇切丁寧に存立危機事態の認識について述べた途端、総理大臣の答弁は言い過ぎだと言って呆れたクレームをつけている。つまり、質問者にとっての模範解答は不誠実なはぐらかしだったようだ。

では、この議員が理想とするはぐらかしが常識の社会とはどのような社会かを想像してみると、たぶん前政権が行っていた政治のようになるだろう。結局そのような社会になれば政府と国民、政治と民意には自然と乖離が起こり国民は政治に無関心になってしまうはずだ。そうなれば、むしろ政治家は国民から一々政策の成果など面倒なことは問われることもなくなるのである。何故なら支持率など意味がなくなるからで、そうなれば結局投票所に集まるのは、何らかのしがらみによって集められた人たちになってしまう。これで国民の思いなど政治に反映できるはずがない。

結局のところ外国が公海上で行う演習にはどれほど理不尽な思いを感じても日本がこれを止めることは難しい。とはいえ日本国民が最大限出来得ることは、外国のこのような態度に屈することなく毅然と対応できるまじめな政治家を選ぶことしかない。