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2026年1月7日gallery,ようこそ,日々のブログ

2026年 1月6日 民主主義と国民ファースト

昨年末にベネズエラのマドゥロ政権と対立するマチャド氏のアメリカによる脱出作戦が強行された。なんでもノーベル平和賞授賞式出席の為だという。そして年明け早々の昨日、テレ朝ニュースによるとアメリカのデルタフォースによりベネズエラ国内からベネズエラ大統領夫妻が拘束され、ニューヨーク連邦地裁の拘置所に移送されたという。

さて事件の原因は、ベネズエラのマドゥロ大統領がアメリカに運び込まれる麻薬の密輸組織を仕切っているという疑いからだ。これについての真相はこれからアメリカの議会で明らかにされるはずだが、それにしてもここには大変困難な問題がある。つまりこれは明らかに他国による内政干渉になるからだ。しかも、これまで反トランプを掲げる勢力は、アメリカの本当の狙いはベネズエラの原油利権ではないかとトランプ攻撃に必死だ。

とはいえこの問題はアメリカ国内に持ち込まれる違法薬物の話しばかりではない。昨年の暮れ起こったマチャド氏の脱出劇に象徴されるように、マドゥロ政権下では反体制勢力に対し明らかな行動の制限があったとされるからだ。このため、ベネズエラの市民の中には、逆にこの逮捕劇を歓迎する動きもあるようだ。こうなると日本のリベラル団体もこの動きを一方的に非難することはできないはずだ。何しろWW2 で活躍した国が国連で特別の権限を持つのも、このような独裁国家に対する勝利という大義があるからだ。

ところでこの問題を現状のまま議論していても、まともな結論が出ることはないだろう。というのも、このようなジレンマが起こるのも、国連の体制にそもそも無理があるのではないだろうか。つまりこのジレンマの解消には人道主義と内政干渉には極めて詳細な線引きが必要になるからだ。例えば男女平等という考え方も国の文化によって捉え方は様々であり、これを共通の価値観や法的基準によって定めること自体に無理があるからだ。

要するに法律が実効性を伴い普遍性を持つためには、法律自体の実効性を検証する必要がある。例えば武力による威嚇や挑発など詳細な基準がないままこのような議論をしても時間の無駄にしかならない。また今回の件ではアメリカのみ麻薬汚染の脅威に晒されているようだが周辺国はどのように感じていたのだろうか。私は戦争や紛争などがおこれば、当事国以外でも難民の流入など様々な問題が発生するように思っている。つまりこのような国家間の紛争には当事国だけの問題とは考えず、被害の及ぶ周辺国には紛争当事国以上に避難民の居住地域や物資補給路の安全を確保する権利を認めるべきと考える。

何を言いたいかといえば、今回アメリカの取った行動は、本来然るべき国際機関が行うべき行動であり、本来国連がその任を負うべきことのように思う。結果的に国連の常任理事国アメリカと云えども1国で国連を動かすことは出来なかったということだ。だとすればアメリカの軍事行動を非難する前に、このような平和目的に設立された国際機関の不備を改めるべきと考える。

そこで、常任理事国という特別待遇の廃止して国際法における自衛権について、改めて詳細な基準を設けることが必要だ。というのも国連が民主主義を謳う組織であるなら参加国の意見は平等に扱われるべきなのである。また国際法を司る機関としての権限を強めるため、国際法の実効性を高める必要がある。その為には常日頃から罰則に対する制裁の基準を明確にしておく必要があるだろう。このような事柄が国際的に整備されていなければ、国民の安全を守るためには止む負えず空母やデルタフォースの出番が必要という考えになる。

このような状況の中、前総理がUAEに特使として派遣されるのは、現在イスラエルの問題を抱える中東にとって大きなインパクトになるに違いない、この様な人事を行うこの政権の凄さを感じる。