続 盾つく虫も好き好き
2026年 3月20日 新たな世界

先ほどCNNにより日米会談の様子が伝えられた。年内成立は無理と云われていた予算を3月18日で成立させアメリカに赴いた高市総理大臣だったが、TV画面からトランプ大統領と膝を交え大変映える映像が送られてきた。とはいえこのタイミングの訪米といえば考えるだけでも逃げ出したくなるほどの様々な問題を抱えた中での訪問であり、ここに赴く首相は日本の国益とアメリカの要請との板挟みになることは目に見えていたからだ。
TVから伝わる会談の様子はまさに両国の新たな関係を示唆する理想の展開だったように思う。というのも今回の会談に対し日本側が用意した提案は石油価格の安定のためアメリカ産原油の共同備蓄を進めるという提案を行ったそうだ。今回日本が最も懸念するところは原油の確保であり、アメリカにとっても経済復興の為インフレを止めることが経済政策の要となるからだ。ここで、日本が決まった値段でアメリカ産原油の備蓄を積極的に行えば原油価格は安定の方向に向かうはずだ。少なくともこれに対抗する為、原産国は石油の値段をさげてこれにに対抗してくるはずで、日本の足元を見られる心配はこれで減らされるのではないだろうか。
次に特徴的だったのは、記者団からトランプ大統領に対し今回のイラン攻撃について日本側は知らされていなかったことについての質問があった。一瞬会場が凍り付くような場面だったが、これに対しアメリカ大統領は真珠湾攻撃も知らせて欲しかったと応酬した。とはいえ、わざわざこのようなことを世界にむけ配信されたことは、ここでは報道の自由が守られている証拠であり、このようなジョークが日本の首相を目の前に発せられたのは、日米双方は先の世界大戦による遺恨をすでに乗り越え、新たな同盟関係を構築する展開になったと言うアピールだろう。この点で先の総理大臣のように何が何でも日本を悪役に仕立てようという展開は、少なくとも日米関係の中では終わっていることを伝えているようだ。
さらにトランプ大統領がねじ込むように付け加えた、良好な日米関係に比べてNATOはという言葉もこれは単なるアメリカに従わないNATO諸国に対する当てつけというより、アメリカの経済戦略がハッキリ環太平洋に向けられているということが読み取れる。ここでのもっとも大切なパートナーとして日本は欠かせないと言う事なのだ。しかも高市首相がアメリカの行動と平和をことさら強調していることは、たんなる社交辞令ではなく、平和へつながる何らかの確信が見いだせたのではないかと私は信じている。つまりアメリカが目論む本質的な世界戦略に理解を示しているのではないだろうか、新たな世界が平和でありますように。