続 盾つく虫も好き好き
2026年 4月10日 宗教と催眠術?

世の中には理屈では考えられないことが度々起こる。とはいえそれを認めると刑事ドラマや推理小説は成り立たない。たとえば推理小説の結末が犯人の気まぐれで終わってしまうような小説を誰が欲しがるだろうか。ところが現実の世界では、犯人の動機は一体何だったのか頭を傾げてしまう事件が起こっている。
先日も自衛隊の現役少尉が中国大使館に侵入して逮捕されるという事件が発生した。ところがこの事件犯人の目的がどうしても理解できないのだ。しかも報道では大使館から伝えられることと警察から伝えられる内容が微妙に違っているのである。というのも中国大使館からはこの少尉が大使館員殺害目的で大使館に侵入したと言い、警察の調べでは、話が聞き入れられない場合刃物で自決する為用意したという。この点については警察の発表の通り刃物は大使館の外にあったので、中国側は事実と異なる情報を流したことになる。確かに以前台湾有事を問題視した中国総領事が日本の首相に殺害予告を発信して大問題になる事件があった。この侵入者はこのような対応に我慢が出来なかったという筋書きなのだろうか。とはいえ常識で考えてもこのような不法行為で国家の面子に関わる事案が変えられるはずがない、そんなことは立派な学歴がなくても十分理解できたはずなのだ。
ではこの事件を刑事ドラマのように推理してみると、この事件で最も得をする人物は誰かといえば、この事件によって自衛隊を危険な組織だという印象にしたい人物だろう。しかもこの事件にはもう一つの大きな特徴がある、それは犯人が言ったとされる神の啓示という言葉だ。偶然かも知れないが容疑者の出身校はミッション系なのでこの言葉にはそれなりの重さが加わる。さらにいえば、偶然かも知れないが元首相の暗殺事件でも容疑者にはカルト宗教に対する遺恨があったとされていることだ。
ではさらに視点を遠くに移してみると現在行われているほとんどの戦争の陰に宗教の影響がつき纏うのだ。私はこれを信仰と無神論の対立構造の影響と捉えている。今回の事案でもミッション系の学校で哲学を学んだ者が、軍事組織といってもいい自衛隊に入隊するということには、まったく合理性を感じないのである。つまり容疑者はこの時点で論理的思考とはかけ離れた状態に置かれていたのではないだろうか。とはいえ、自衛隊の士官であれば、それなりの訓練や素行調査を受けているはずで、ここにまったく問題は視られなかったとすれば、常識的な見方でこの事件を理解することは難しい。私はこの事件が起き得た可能性として、容疑者は何らかの催眠状態にあったのではないかというものだ。
催眠術といえば未だ都市伝説のような扱いになるが、以前視たテレビ番組では催眠術にかかった人は、5感の全てを完全にコントロールされてしまっていた。TV番組では何十人もの観客を一遍に集団催眠にかけてしまうというありえない番組があった。後にこれはヤラセだったと暴露されていたようだが、だからといって催眠術の全てが否定されたわけではない。要するに世の中には催眠術に掛かりやすい人と掛かりにくい人がいて、今回の容疑者は、たまたま掛かりやすい体質を持っていたと言えないだろうか。そういえば以前自衛隊の射撃訓練中、隊員が射撃場で上官を射殺するという大変痛ましい事故が起こっていた。当時はありえない話だと思っていたが、もしかするとこのような可能性もあり得るのかもしれない。
このような不祥事が今後起こらない為にも、あらゆる可能性は検証されるべきだろう。