続 盾つく虫も好き好き
2026年 5月3日 盛り上がるFOIP

昨日は久しぶりに、明るいニュースが届いた。外務省ホームページによると昨日ベトナムを訪問した高市首相はベトナムのレー・ミン・フン首相と会談し開かれたインド太平洋構想(FOIP)について首相から同意を得たそうだ。同日、高市首相はベトナムハノイ大学においてFOIPについてのスピーチを行った。この会談で改めて驚いたのはベトナムが石油精製など日本にとって多くの重要なサプライチェーンを担っているということだ。このため日本は石油供給に関する融資を強化することを約束している。
とはいえこのような海外への配慮より、日本国内を優先すべきという厳しい意見もある。このことについて私はこの戦争の目的は、通貨防衛のための戦争という解釈をしている。そのため政府の進める積極的な円借款は、円の需要を維持し日本経済の強靭化に繋がると思うのだ。
さらに高市首相はFOIPを5項目の視点で更に進化させるという、これについては貿易だけの取り決めで終わらず、AI技術や海底ケーブルの利用など多岐に渡っている。なかでも安全保障について日本の防衛技術の共有化を積極的に図って行くという。確かにこの後、首相はオーストラリアを訪問し、そのオーストラリアとは最新の護衛艦受注の契約を交わしたという話題があった。因みに日本の防衛力といえば、先日カズレーザー氏が出演するTV番組「沸騰ワード10」でp-1対潜哨戒機が紹介されていた。これは、ジェットエンジン4発、全長38メートルの対潜哨戒機で、この機体で高度150メートルを巡航し、潜航する潜水艦が起こす水流の変化まで聞き分けるという。因みにこの機体の価格は120億円から170億円だそうだ。
さてこれに対峙する潜水艦といえば現在最も強力な兵器と云われ、中でも核を搭載する原子力潜水艦は最終兵器とも呼ばれる究極の兵器だ。そしてこれにかかるコストはなんとP-1の60倍の1兆円以上とも言われる。確かに無限に電気を使える原潜は潜水艦の中では高速移動が可能で、潜水艦同士の性能を比べればかなり有利に思える。ところがその強さも敵に探知されなければの話で、一度でも探知されてしまえば、そのスピードもまるで役に立たなくなる。何しろ相手は時速800キロで空を移動し、自機だけの能力以外にも様々な連携が可能になるからだ。
具体的に海底ケーブルや他の対潜哨戒機、水上艦艇を駆使した包囲網が形成されれば、これにより原潜の脅威はほぼ無くなる。このようにFOIPは強力な軍事同盟と考えることも出来れば、或いは少し距離を置いて原潜の脅威だけに特化した安全保障を考えることも可能だろう。つまり太平洋海域における原潜情報を公開するというアプローチだ。
話がかなり飛躍してしまったが、昨日のニュースでもう一つ、ロシアのサハリンから愛媛の港に原油を積んだ30万トン級タンカーが到着したという喜ばしい話題があった。この話題について先頃アメリカはロシア原油の輸入国には関税を適用するというニュースがあった。これに関して経産省の見解を見ると今回届いた原油はロシアと共同開発したサハリン2から送られたもので、輸入規制の対象にあたらないそうだ。とはいえこのことは万が一にでも南シナ海を通る海上輸送が使えなくなった場合のことを考えると大変なアドバンテージになる。このようにロシアとの関係改善が進めば、早くもこれはFOIPの功績といえるだろう。