今日のできごと
２０２１年 ５月１６日 カルマを外す
このテーマを前にして、今の私こそ底なし沼に足を囚われているような気持ちなんですが、私のブログなので気のすむまでやらせていただきます。
おとといの投稿では辛さは人生のガソリンと言いました。ここの云い方を変えると一切皆苦となるのですがそこをもう少し掘り下げると、私たちが人生を歩むための基本的な衝動は「不足感、渇望」から生まれるということです。それは「何故そうなる」と考えるより、もしすべてのことが満たされていたとしたら私たちには「生きている」という実感が起こりません。例えば酸素が不足しているという事象が無ければ呼吸が必要だという衝動は生まれてこないのです。私たちがこの世に生れ落ちた最初の衝動が呼吸であるように。私たちのすべての衝動は不足感から起こっています。
カルマとは
その不足感とは苦痛と認識されているものです。いわゆる、仏教で一切皆苦と言われるものです。ではこの苦しみから逃れる方法はないのか、と言われれば人生を終えることしかありません。短絡的に考えればそれで終わりのはずなんですが、その前に、そもそも何故このような「苦しみから始まる命」というものが生まれたのか、そこがもっとも重要な人生のテーマではないでしょうか。
ところで不足は満たすことで解決します。不足を因縁と定義すれば、満たされた状態が結果になります。つまり因果です。仏教では因果応報と言われますが、この因果のくり返しが人生で、これがカルマです、カルマこそ我々が認識している人生そのものなのです。
私たちはこの不足感からくる苦痛を何とかできぬものかと考え、苦痛のない人生を夢想してカルマを消す方法など試みるわけですが、そのような試みは、お湯のはった湯船の中でシャワーを浴びるようなものだとしか思えません。
宇宙が望むこと
ではこの世界が何処に向かって我々が存在する理由は何なのか「それは、宇宙が望んでいるからなんです。」
どう望むのかと言われれば、それはあなたがこの世でより多くの体験をすることです。良いも悪いもないただそれだけです。人間の望む正義も悪も宇宙にとっては同じことです。言い換えれば「確率があるのならそれも体験しとけ」くらいの感覚でしょうか。それが拡大を続けようとする宇宙の強い意志です。非常に冷めているようですが、そこに絶対的な意志を感じます。「だから生きろ」と。