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 今日のできごと

2021年9月14日gallery,今日のできごと

2021年 6月2日 迷っている間は

昔お寺で聞いた話です。北海道は根室のご住職が冬に檀家周りをしていた時、急に天気が荒れて目の前が真っ白になるほどの吹雪に合われたそうです。

北海道といえば広大な大地にまっすぐ続く道路そんなイメージを持たれると思いますが、全くその通りです。なので雪のない季節では開放感いっぱいになります。

ところで、この風景が雪に覆われるとどうなるか上も下も全部真っ白、目印どころではありません。人は生活の中でいろんな目印を頼りに生活しています。皆さんは、遊園地のアトラクションで床の傾いた部屋や柱の曲がった部屋を体験したことはありませんか。

たったそれだけのことでも、まっすぐ歩くことが出来なくなります。つまり人は目印によって平衡感覚まで保っていることが出来るんです。

ところが冬の北海道では一瞬でその目印が消えてしまいます。じっさい、北海道では吹雪で自宅から目と鼻の先で遭難してしまうことがよくあります。話に戻るとこのお寺さんは、住み慣れた町の檀家で吹雪にあっても自分が道に迷うことなど想像していませんでした。

ところが時計を見ると、もうとっくに次の檀家の家につく時刻になっていました。その時初めて自分が道に迷ったことに気づき恐怖に襲われたそうです。

幸い事なきを得たのですが、道に迷っている間は、何の恐れも感じることが無かったのに迷いに気づいた瞬間恐れに襲われる。気づきとは恐れを感じて初めて気づくと仰っていました。さて今日一日あなたは、どんな一日でしたか、怖くて仕方なかった皆さんそこに何かの気づきがあるのかもしれません。

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Posted by makotoazuma