今日のできごと
２０２１年 ６月１６日 いづれその日が来る
楽しみも悲しみもいづれその日が来ます。つまり、始まりがあって結果が起こります。そんな節目に出会うとそれまでのことが過ぎ去った幻のように感じてしまいます。
では、今目の前で起こっていることは、きっちり夢だと言い切れるのかというと、ただの幻や夢とも言い切れないところがあります。なぜなら常日頃私たちが観る夢とは、その場限りのもので現実に後を引くことがありません。
一方、現実の世界で起こった事は、必ず次の事態を引き起こします。例えば夢で起こした犯罪について罪に問われることは有りませんが、現実世界ではそうはいきません。
悪夢から覚めて夢で良かったと思えるのは、夢とはその場限りのものだからです。
夢と現実の違いはそのようなことだと思います。つまりどちらも儚い幻のようなものであったとしても、このように厳然とした敷居が有るのです。
現実とは因果律の絡み合いで、現実という認識がある限りは、この因果律から抜け出すことは出来ないのだと思っています。
ところが２０世紀初頭、この因果律に挑戦した人たちが現れました。それが超現実主義者、シュルレアリストです。
彼らは徹底的に現実と対峙してその現実を超えようとしました。この運動は歴史の一部というよりは、人類の現実に対する反逆ではないかと私は思います。