今日のできごと
２０２１年 ６月２６日 「かけがえのない地球」
「地球を離れては」
今、我々の暮らす地球と同じ環境を他の惑星に求めても絶望的な数字しか見出すことが出来ません。おそらく人類が今ある姿のまま、新しい地球にたどり着くことはだれ一人できないでしょう。
ということは我々はこのまま地球で生き延びることが、最も合理的な答えだと思います。
「温暖化のもたらすもの」
さて近年世界中で起こっている気候変動は年々その苛烈さを増し、それに対して人類が経験から得た対応では治水を始めそろそろ限界が来ているようです。
現在気候変動の要因の一つが二酸化炭素によるものと言われています。
このことは、これまで地球上で自然に起きた気候変動のスパンと現代の急激な気温上昇とでは明らかに違いがあって、現代の気温上昇は人類のエネルギー消費の動向と重なることから、人類が招いた気候変動とみなして間違いないと思います。つまり石炭や石油などの化石燃料の消費との因果関係は密接な関係があるということです。
そしてこの二酸化炭素の削減に唯一寄与しているのが植物による光合成であり地上では森林がその重責を担っています。こんなことは小学生でもでもわかることなのですが、何故か教育の進んだ先進国を中心に無理解が起こっているようです。
「人類の英知とは」
さて、この問題に体を張って抗議しているのがブラジルの先住民の流れをくむ方々です。何故か、デモの風景を見るとそのようないで立ちで抗議をされています。私はこのことに大変な意味があると思っています。つまり、単に森林を守れというメッセージのほかに、自然と共に歩んできた生活の知恵をそのコスチュームによって示しているのだと思います。
彼らが自然を敬いその一部として人間の生活圏を認識している処は、日本のアイヌ文化や日本土着の精霊信仰八百万の神が受け入れられてきた文化に見つけることが出来ます。
現在、アマゾンを有するブラジルの森林率は５７％と世界の平均３３％大きく上回っています。しかも世界の森林の７割がブラジルにあるとすれば、人類全体で考えるべき問題ではないかと思います。ブラジルだけの問題で終わる話ではないと思います。
「日本の在り方」
因みに日本の森林率は６８％とフィンランドの７３％に次ぐ高さなのですが、人口や国土面積を考えるとその高さは異常です。此のことから日本人は文明を真っ先に受け入れながらも先住民の知恵に対して真摯に向き合ってきたのではないでしょうか、少なくとも先住民の生活を無かった事にしては来なかった。そのことは日本のアニミズムの伝承や、国土に占める森林の豊かさに示されているのだと思います。