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 今日のできごと

2021年9月14日gallery,今日のできごと

2021年 7月21日 天才バカボンと精神世界

簡単に終わろうと思っていましたが、そんな生易しいものではありませんでした。

今日もなんと天才バカボンのつづきです。実は昨日の投稿からアニメの天才バカボンのことを思い返していました。この、天才バカボンの生みの親が赤塚不二夫という当時はドラえもんの藤子不二雄さんの先を行く漫画家です。この不二雄という名前も赤塚さんへのオマージュです。私が子供の頃はとにかく売れに売れていて漫画の連載に留まらず。世の中は彼の漫画のギャグで溢れていました。

いまでも、おそ松さんが人気のようですが当時の人にはおそ松くんです。で、赤塚不二夫の笑いについてのイメージを確固としたものにしたのが、この天才バカボンでギャグマンガの一大ブームを築きました。

それまでの漫画にも微笑ましい笑いはあったのですが、赤塚不二夫の笑いは異質で挑戦的でした。時にはシュールで、時には暴力的な表現もあり、ちょとひゃひゃする時もありました。あの当時そんな笑いを称してナンセンスギャグと言っていたような気がします。確かではありません。

そんな、つかみどころのない笑いを誘う「天才バカボン」なんですが、不思議なキャラクターが次々登場します。そして今日改めてご紹介した訳は、「これでいいのだ」に込められた意味にはやはり、深い意味があるということを証明できるのではないかと思ったからです。誰に頼まれたわけでもないのですが、結局そうしたくなりました。

天才バカボンに見る仏性

それでは、早速ここに添付した資料をご覧ください。このキャラをうなぎ犬と言います。私はこれが禅の公案から得たキャラクターではないかと考えました。これは、二つの公案狗子仏性と瓢箪ナマズを示唆しているのではないかと思います。ナマズではなく鰻ではないかと思われると思いますが、絵的にみると鰻よりもナマズのほうが、唇の表現、胴の長さからしっくりきます。

 

うなぎ犬とうなガッパの違い。 | 「昭和とVANと橘浩介」 Ameba Blog

「意味不明のキャラクターウナギイヌ」

レレレのおじさんが語るもの

安住紳一郎 レレレのおじさんを語る

そして究極レレレのおじさん。何故究極かといえばこの人は何時でも箒をもっていて何かを掃除しているように見えるのですが、いったいどこを掃除しているのかわかりません。いつも決まった家の前とか、山門の前ならどこの誰と推察できるのですが、いつどこにいる人なのか、さっぱり分かりません。ひょっとして街中が掃除の対象かも知れないのです。私はこのキャラクターを寒山拾得の拾得ではないかと思いネット検索してみましたすると確かに同じ意見の方がいるようなのですが、それとは別に禅宗のホームページにシュリハンドク、冥加ではないかという考察がありました。やはり、皆さんこの得体のしれないキャラに注目されていたようです。つまり冥加さんであるとすれば、仏弟子の一人で忘れっぽい性格のため自分の名前を背中に張り付けていたとされますが、釈迦から受けた教えの通り世の中を掃き清めている羅漢ではないかというものです。

そのような観方をすると、なるほど街中いたるところを掃き清めているわけです。更にこのおじさんのセリフが「お出かけですかレレレのレ」で、かれは行き会うすべての人に問いかけます。もし本当に羅漢さんだとすれば、この言葉にも何か深い意味を探したくなります。ひょっとしてこの言葉は、その時の相手の心ありよう、つまり心の不在を諭しているのではないか、というものです。皆さんはどう思いますか。ハチャメチャでドタバタのギャグ漫画という色眼鏡で見ていると、本当に大切な真実を見失います。赤塚不二夫はこのような考えをもって創作を行っていたのでしょうか。

私は笑いも浄化の一つだと思っています。笑いは恥ずかしさという自我の鎧を外してくれます。そこを外すのは頭で考えて出来ることではありません。自分で馬鹿になりきる覚悟が無ければ人を笑わせることは出来ないのだと思っています。私は赤塚不二夫さんの笑いに対する表現に人生の奥深さ感じています。

ところで、この人ご存知でしょうか、これも天才バカボンのキャラクター本官さんです。ピストルをぶっ放すと「とてもハッピーになります」

では、ここから昨日私の気づいたことなのですが、本官さんの被っている制帽の下、本官さんのヘアースタイルご存じでしょうか。

本官のTwitterイラスト検索結果。

 

それがこちらです。そう「モヒカンなんです。」なぜこんなヘアスタイルなんだと思います?

本官さん - ニコニコ静画 (イラスト)

悲しいキャラクター

それは、皮肉です。アイロニーと表現した方が感じてもらえるかもしれません。本官さんがこよなく愛すピストルといえば、僕らの世代はすぐ西部劇を思い出します。OK牧場のワイアットアープなど誰でもカウボーイの世界に憧れる時代がありました。そんな西部劇に登場する悪役といえばインデアンでしたが、かれらのヘアースタイルがこのようなモヒカンでした。そんな敵同士を同居させたようなキャラクターが本官さんなんです。そのことを強調しているのが本官さんの目の表現です。どうでしょう一つに繋がっていませんか、目は口ほどにものを言うんです。こんなキャラをさらりと忍び込ませる赤塚不二夫さんてやっぱり巨匠の器なんだと思います。

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Posted by makotoazuma