今日のできごと
２０２１年 １月１８日 地獄は一条すみかぞかし
昨日の投稿の続きです。いづれの行も及び難い身であれば、の後に続く言葉が、「地獄も一条すみかぞかし」どんな修行もまともに達成することが出来なかった。地獄に落ちるしかないような我が身です。と仰っていたのがわが宗祖です。
もう８００年も前の言葉でしたが、そんな言葉を聞いて、お布施返せとなったのか、そうではありません。そのことを知っても、いまだに私は、お布施を包んでいます。「お寺さん、頑張ってね」というところです。それにしてもすべての衆生は、浄土に生れるって言てませんでしたか。そんなことを振れ回ってる宗祖の気弱になった独り言をなぜ弟子たちは、わざわざ記録に残したんでしょうか。
何故にです、弟子に残す言葉であれば、念仏のおかげで、こころが穏やかであるとか、故にますます念仏に専念しなさいとか、少なくとも、地獄が定まったすみかとは何事でしょうか。
で、こっからは私の想像です。ようは、そこまで私は、手放しました。ということではないでしょうか、行を収めて何かになること、善行を積んで浄土に生れること、すっかり手放して、結果が地獄であろうと顧みない覚悟です。そこまで、他力に徹しての南無阿弥陀仏。結構すさまじくないですか。そんな信仰が今まで伝わってきている。納得していまだに伝える方がいる。そして、それを有難がってる檀家がいる。埋もれてしまうのは惜しい気がします。