今日のできごと
２０２０年 １２月７日 今日は、炎上覚悟の投稿です
今日は会田誠氏についての投稿です。美術を志された方にとっては、カリスマですね。でもこの度は、地裁で敗訴の判決を受けたそうです。会田氏については擁護するつもりもさらさらないのですが、おそらく彼はこの判決に恥じ入っていることはないと思います。むしろ、その覚悟があっての指導だった。つまり、表現者としてどうしても避けては通れない課題を伝えたかったのだと思います。じつは、私も思考ラボでエロスとタナトスについて語りたい衝動があって予告をしていたところだったんですが、ここで脈絡もなく触れずにはいられなくなりました。つまりそれは人間としての核心だからです。そこを避けては、人間の本質を表現することが出来ないんです。近代表現者は、精神の解放をテーマに命懸けで取り組んできました。それは、外圧によって屈することのない強固な意志です。だから我々はその作品に触れ感動を得ることが出来るんです。問題は、そんなやくざな世界に挑もうとする人間としての覚悟の無さであり、知識の無さです。私は、法律のような薄ぺらな決まり事で、この世界を汚されたくないんです。悪法も法であるというのが法律で、突き詰めると数の論理で出来たのが法律では無いでしょうか。それに対しアーティストの求めるところは、この世界の真実です。だから、人種を超え、時間を超え、宗教を超えて人類が共感できる人類にとっての財産であると思っています。アートを志すということは、そんな思いを背負わなければならない。そんな授業は無かったのか、矛先が違う。と興奮気味なんですが、何を思っての投稿かといえば、法律で表現の自由を縛らないでほしいのです。公序良俗に反することを勧めるつもりはないのですが、アートを志す人間が集う場での出来事です。今の法律では高所恐怖症の人がワンダーホーゲル部に参加することを止めることは出来ないんです。これまでにも、反政府的な活動をして命を落としたアーティストは、数えきれないほどいます。アートを志して人生を棒に振ったと思われている人も数限りがありません。そんな世界です。単なるファッションではない、人生をかけた表現なんです。それを知りつつも、抗し難い衝動に突き動かされるのが表現者です。その為にはこの世界のすべてと対峙する覚悟が必要です、たとえ周りが自分をなんと思おうと自分に正直に生きることが最も大切なことでは無いでしょうか。それは、結局他人の思いではなく自分の思いです。そんな覚悟でアートと向き合ってほしい。その覚悟で挑んだ作品は、どれほど輝かしいか、それこそ私が憧れる美しさです。思考ラボ