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 今日のできごと

2021年9月14日gallery,今日のできごと

 

2021年 3月8日 貧乏が誇らしい時代

 

 

 冗談のようですけど、貧乏を自慢してるんですかと思えるほど、この時代は貧乏がコンセンサスを得ていました。例えば、70年代のフォークソングの名曲「神田川」あのころ二人のアパートは裸電球まぶしくて・・とか、ぼろはきてても心の錦、或いは漫画の世界では、四畳半の生活を悲哀を込めて描いた松本零士の男おいどんなど、現代の若者が見てどう思うのか聞いてみたくなるような不思議な作品が生まれました。

 

 表面的にみると、ひたすら貧乏や悲哀に満ちた生活を自慢しているように見えるのですが、彼らが伝えたかったのは、そんな悲壮な生活環境にあってもゆるぎない、ひたむきな精神の輝きではなかったか、今思えば事の良い悪いにかかわらず自分の信じるところには、ひたすらまっすぐに歩んでいた純粋な若者たちのように感じます。だから傷の追い方も半端なかった。そんなうぶで純粋な思いが誇らしいのであって、寒さに震えたり、生のキャベツをかじることを自慢していたわけではないんです。その熱い先輩の後塵を歩んだのが私の世代、そのころの我々を称して言われていたのが「3無主義です。」

 

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Posted by makotoazuma