今日のできごと
２０２１年 ３月11日 3.11の日 あれから１０年立つんですね
あの日の夕方、私は会議の予定があり、会場のホテルへ軽自動車に大人４人で乗り込み向かっている途中でした。丁度大きな十字路交差点で信号待ちをしていた時に、運転席でもはっきりわかるほどの揺れを感じました。
驚いて上を見ると、頭上に張めぐらされている電線が波打ってちぎれんばかりに揺れています。それでもあんな大ごとになっているなど思いもよらず、そこから１５分ほど先の港に面したホテルまで、車を走らせました。
何とか無事ホテルへたどり着くことが出来たのですが、ついてまもなく会議会場の部屋から避難場所にしている大広間へとホテルの方に誘導され、事態が収まるのをしばらく見守っていました。
途中ホテルを繋ぐ廊下の天井から水がしたたり落ちていて、自分たちが被災したことを物語っているようでした。まもなく会議は中止となり解散することになったのですが、長い高架橋を通っての帰り道、同席の後輩が、スマートフォンを見ながら叫んでいました。それは、自分たちが今しがた出発したホテルの周りに津波が押し寄せホテルの周りの駐車場が冠水している様子をTVで中継放送されているところでした。もしあと、１０分ほど出発が遅れていれば、危うく車ごと海水につかる所だったんです。
その後、無事家にたどり着くことは出来ましたが、TVで被害の大きさを知り、つくづく人間の無力さを痛感させられました。これは、ただ起こることが起こってしまっただけなのか。そうはいっても、自分にはなかなか受け入れがたいところです。そんなことにも、人は何かしらの意味づけをして起こったことを理解しようとします。何とかの祟りだとか、自然をないがしろにしたせいだなどいろんな解釈がありました。ところで、そんな出来事もあなたの存在をすっかり消し去ることは出来なかった。たとえ心に傷を受けようとも、あなたはひたすら今もあり続けています。なぜならあなたは祝福された無限の存在なんです。