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 今日のできごと

2021年9月14日gallery,今日のできごと

 

2021年 3月12日 さるべき業縁のもよおせば

 

 

「さるべき業縁のもよおせば、いかなるふるまいもすべし」ことが起こればどんなことでもしてしまう人間の性を言いきっています。

 

 世の中を見渡せば、なぜこんなあさましいことが起こるのだろう。果たして同じ人間のなせる業なのか、TVのニュースを見て憤慨している自分がいます。

 

 ところで今の環境が全く違ったとき自分はどうなるのでしょう。例えば、空腹をこらえて城にこもり幾日も絶望の内に時を過ごさねばなかったり、ジャングルで敵に怯えながら空腹と向き合わなければならなかったり、ある日突然そんな境遇にあったらどうでしょう。

 

 人の肉を食らっても生き延びる、或いは逆に人の餌食となってしまうような世界だったらどうでしょう。ところが歴史の中でそんなことは、そう珍しいことではありません。

 

 この言葉はそんなときの人間のありようを言った言葉です。全く身もふたもない、絶望的な言葉ですが、これも例の宗祖のお言葉です。いったい何を言いたかったのかそれは、すべてを手放し、明け渡すことによって生まれる確かな安心感です。そこに自分はすでに無く、ただ救われていることの感謝しかありません。これが他力の世界です。いかに自分が汚いと思われるような行いに手を染めたとしても、そこに苦悩を感じるのは他力によってあなたが導かれている証拠です。どんな境遇の方にも、その願いはしっかりと寄り添っています。そのような存在を感じて今日の言葉が生れました。それはちょうど泥水に花を咲かせるハスのようです。

 

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Posted by makotoazuma