1995年 休日
いまから27年も前の作品である、公募展の企画展用に急いで仕上げた作品で、企画展の図録では上下逆で写真が掲載されていた、当時の私にとってこの作品は上下逆の方が良いと思っていたらしい。
さて、この頃の私は、遊びとは何なのかそこを通して実社会というものを捉えてみると、実際あまり大きな違いは無いように感じていた。あるとすればそこに命が掛かって来るかどうかだ。そこはゆめというものの捉え方に通じるものがあるのだが、その根底にあるのは、皮肉という言葉かもしれない。
そのことはこの絵からも垣間見ることができる。人は命を守るために必死に暮らしてはいるが、一方ではその命をわざと危険にさらして楽しんでいる。日常の中で命の有難さはそうでもしなければ忘れてしまうものなのだろうか。