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今日は好日

2022年12月3日gallery,今日のできごと日々のブログ

2021年 9月18日 資産循環統計

昨日、日銀の資産循環統計が公表されました。これは4半期ごと日銀が発表している数字ですが、私にとってはショッキングな内容でした。皆さんは今の世の中を見渡して景気が良いと思われますか、私の周りでは、シャッターが下ろされ飲み屋の入り口に貼られた休業のお知らせや将来の仕事に対する不安で、世の中景気がいいとは決して思えないのですが、昨日日銀が公表した数字はインパクトがありました。驚いたのは個人資産が1、992兆円。あのバブルの狂った好景気の時代でも個人資産は1,000兆円ほどですのでまるで日本国が2つ出来たようなインパクトです。

ところが、今の日本は先行きが見えないほどの心細さが世間を覆っています。今の若者の生活をあの頃の若者と比べるとまるで聖者のようです。これから世界を動かそうという若者が本当につつましく生活しています。では、昨日公表された個人資産とはいったい何なのでしょうか。

私の想像では、貧富の二極化がとてつもない勢いで進んだ結果としか思えません。昔から言われた、ある所にはあるということなのですが、昔に比べるとその実感は遥かに掴みづらく、これほど数字に綺麗に表れながら私の関わる世間からは遠い世界のようです。さて問題は経済はこのままの状態で良いのかということです。

いい訳が有りません。これは貧乏人のひがみではなく、こんなことが続けば今お金を抱え込んでいる人にも重大な結果が及ぶことになります。才気に溢れた一握りの方にお金が集中していく仕組みは、かなり大きなリスクをはらんでいるということです。日本円の価値は今のところUSドルに担保されていますが魅力を失った国の通貨が後世まで価値を保てるとは思えません。大事なのは価値を生み出しつづけるマンパワーなのですが、人が減り続けるというのはマンパワーの可能性を減らしていくことにほかなりません。

いにしえの日本人が築いた三方よしの経済マインドであればマンパワーが先細りすることは無いのですが、西洋の理論はここに限界があります。