今日は好日Vol.2
2023年 5月18日 タイミングは今しかない
昨日日経平均が3万円台を超えたそうだ、中身がどうあれ株価の上昇は雇用の安定につながるので喜ばしいことだ。この景気が持続して少子化に歯止めがかかれば政府の苦労も報われるのではないだろうか。
とはいえ世界情勢を見渡せばそれほど呑気にはしていられない、というのも依然ウクライナでの戦争は継続されたままで、このまま報道の通り西側の反転攻勢などが始まれば、戦争の泥沼化は避けられず平和への道はさらに遠のくに違いない。
私はこの戦争の終結のタイミングは今だと思っている。というのもこの戦争には、明確な決着がついていないからだ。もし戦争がどちらかに優勢だった場合の仲裁はさらに困難で、お互いの国に厭世気分の広がりつつある今が停戦の最も良いタイミングではないかと思っている。というのも停戦は当事国にとって簡単に受け入れられるものではないからだ、戦争におけるお互いの犠牲を考えれば安易な妥協は受け入れられないのが常識なのだ、そうであればこそ決定的な勝敗の見えていない今こそ、そのタイミングといえるのではないだろうか。
そしてこれを望むのは当事国ばかりではないだろう、この戦争を取り巻く周辺国でも前線に近い国であればあるほど、流入する難民に頭を抱えているに違いない。というのもウクライナから周辺国に流入する難民の数はすでに500万人を超えるそうだ。この難民に対して受け入れ先のEU諸国は自国民と同じ待遇で受け入れをしているのだが、自分たちの税金で維持した生活水準をいきなり流入する難民に同等の生活水準を与えることは、いくら人道上とはいえ各国の財政にとってかなりの負担になっているに違いない。難民にしてみても他国で肩身の狭い生活を強いられるよりは、一刻も早く祖国の地に戻りたいに違いないのだ。
そもそもこの戦争に西側が支援した理由はマスメディアの報道によれば、武力による侵略によってウクライナの領土が奪われたことだと伝えられている。がしかし一方のロシアの言い分ではロシア系住民へのウクライナによる迫害があったとされている。とはいえこのことを検証している時間はない、まずはお互いの妥協点を確認するために停戦をするべきではないだろうか。そのことが人命や経済の危機からヨーロッパを救うことになるのは間違いない。
その上で領土問題の絡むドンバスの問題をどうするか、この辺の歴史は複雑で第三者が理解するのは難しい例えば、2014年にドネツクは武装蜂起ではあるがドネツク人民共和国を名乗っている。ところがこれを西側は承認することがなかった。というのも武装蜂起による、政権獲得は正当な国家として認めることは出来ないのだ、とすればウクライナは言うに及ばず、これまでの世界史が修正の嵐になるのではないだろうか。現状のドネツクはロシア侵攻後に住民選挙によってロシア併合を望んだとされているが、この通りで間違いなければ、逆にドネツクへの反転攻勢はウクライナ側からロシアへの侵攻とはならないのか疑問が残る、このようにウクライナ戦争は解決の糸口さえつかむことが難しい難問である。
とはいえ全く解決の可能性がないかといえば、そもそもロシアの侵攻の目的は領土的野心からではなくドンバス地方住民の安全とロシアに対するNATOの脅威を排除することだとすれば、ロシアがドンバスの併合を見直す代わり、西側がドネツク等を国家としての独立を認めることではないだろうか。また西側と強調して経済発展を望む日本はロシアの譲歩と引き換えに極東の安全と経済交流の活性化を約束できないだろうか。この実現のために日本は国軍の保有と中立国の宣言が必要になる。このことにより誕生するのがユーラシアを囲む指輪のような経済圏だ。