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今日は好日Vol.2

2024年1月5日gallery,ようこそ,自作俳句絵画 無意識

2023年 7月9日 吉報か凶報か

昨日トルコのエルドアン大統領がウクライナのNATO加盟を支持するという記者会見を行ったそうだ。正直私は、この報道に触れて一瞬核戦争のイメージがよぎった、果たしてそのような恐ろしいことが起こるのだろうか。というのもこのタイミングで、もしウクライナがNATOに加盟したということになれば、その瞬間からウクライナ戦争はNATO加盟国とロシアとの全面戦争になってしまうからだ。つまりトルコの軍隊も、直ちにこの戦闘に参加してロシアと真っ向から戦う必要が出てくるからだ。この件については、これから11日にNATOの首脳会議が始まるので内容はすぐに分かるはずだ。

ところで、この件について日本人の私がなぜ騒ぎたてるかといえば、この軍事同盟の会議に、なぜか日本の首相も参加するらしいのだ。軍隊を持たない日本がどのような立場で参加できるのか想像すらできないが、日本の首相がこの会議に席を連ねることは間違いなさそうだ。その結果によって、どれほどの不幸が国民に降りかかろうとも、日本国民はその結果を受け入れなければならない、それが民主主義国での選挙の結果だからだ。

さてこのことはウクライナの参加を支持するトルコにとっても相当なリスクを負うことになる。というのも、同盟国ウクライナのためにトルコがロシアに銃を向けることになれば、ロシアとの関係は完全に断たれることになるからだ。トルコはこれまで中東とヨーロッパとを繋ぐ大切な玄関口だったが、このことは西側にとってもこのルートを完全に失うことを意味する。

ではここからは私の空想になるが、もしこれがトルコによる停戦の仲介だったとすれば、この仲介は非常に理にかなっているといえる。つまり、ウクライナのNATO加盟を認める代わりに、ウクライナに停戦を受け入れろという内容の仲裁だ。この停戦が難しいのはウクライナの主張するクリミアまで含めた原状回復はロシアにとってありえない停戦条件なのである。というのも現状でウクライナが反転攻勢によって領土を回復させることは不可能に近いように思える。なぜなら反転攻勢が始まったと言いながら、西側の送った最新鋭の機甲師団が2キロも前進できていないことにある。最新鋭の戦車といえば、いかなる道も70っキロ以上の速度で疾走できるという性能を持ちながら、その戦車が歩く人ほども前に進めていない。つまりその原因は戦車の出る幕がなかったか、使いこなす技術がなかったかということになる。

このような状況下で、ウクライナの主張する停戦条件をロシアがすんなり受け入れることなどありえるだろうか。ロシアがウクライナに譲歩できるとすれば、せいぜいウクライナのNATO加盟を認めるぐらいが現実的な妥協点と言えないだろうか。一方の領土については、ロシアの支配がすでに及んでいるドンバス地域に関しては、住民投票の結果を尊重しロシアの帰属を認めるということになるのではないだろうか。とはいえこの条件での停戦があったとしても、それはミンスク2の合意にあった条件とほとんど変わらないのだ。このためロシア国民の名誉を守るためには、ミンスク合意2を仲介したドイツ、フランスの責任をはっきりさせ、ロシアのとった行動が単に領土拡大を図る目的ではないことを主張するに違いない。