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今日は好日Vol.2

2024年1月5日gallery,ようこそ,自作俳句絵画 無意識

2023年 8月10日 祭りの後

昨日第16回はこだて国際民族芸術祭が終わった。スタッフの方は今日も後片づけに追われているかもしれない。五日間の楽しいイベントも彼らの支え合ってこそだと思う、有難いことだ。

とはいえ、最終日の盛り上がりは、どれほどの人がこのイベントを楽しみにしていたかが分かる。ところでなぜ私はこれほど、このイベントに思い入れが深いのか、私が特に気に入っているのはこのイベントのロケーションの良さだ。この日その特徴を最大限味方にしたのがスイスのズーリーホーンだろう。演奏は港を望むステージが薄茜色に染る夕暮れに始まった。会場には物悲し気なアルプホルンが朗々と響き渡っている。この幸せなひと時を私は冷たいビールを口に運びながら味わっているのだ、これはなんと贅沢なイベントだろうか。

さてそんな幸せなひと時もいよいよ終わりの時間が近づいてきた。終わりよければと言われるところだが、その役を一手に担うのがひのき屋の役目だ。ところが彼らはこれまで大変なジンクスをしょい込んでしまっていた。というのも昨年の最終日にも、彼らがステージに上がった途端嵐のような豪雨が会場を襲ってきたのだ。イベントの運営にも関わる彼らにとっては、たとえ偶然ではあったとしても避けたい思いがあるだろう。ところが今年は連日の雨予報だったにもかかわらず雨が降ったのは中一日だけで、それもさほど気にならない程度の霧雨だったという奇跡が起こっていた。

そんな絶好調の彼らはこの日、2度のステージをこなした。上の写真は一番大きいアトラスステージで彼らの登場を待つ観客席からは、演奏が始まる前から異様な興奮が伝わっていた。

そして迎えた閉会式では関係者一同ステージに上がり最後の記念撮影を終えて別れを惜しんでいたところだったが、間もなく別のステージから太鼓の音が聞こえてきた。

先ほどの惜別の思いは何だったのか、まるでそんなこともなかったかのようにジェンカを踊る楽しそうな列がステージの前をぐるぐる回りだした。やっぱりこれがないと芸術祭は終われないのか、と思いながらも最後に近隣住民の皆様お騒がせしました、また来年も宜しくお願いします。