今日は好日Vol.2
2023年 3月19日 感謝の旅
人に喜びを与えることが出来る人は、確かに素晴らしいと思う。私も自分の作品でそのようなことが出来れば、どれほど幸せなことかと思っている。
そのため、いまだに芽の出ない絵筆を手放せないでいるのも、そんな思いのためだと思う。とはいえ、与えることが人生のすべてか、といえば単純にそうとは言いきれないものがある。
例えば人の一生には様々な場面がある、経済的に恵まれない時もあれば、体力的に恵まれない時もあるからだ。世の中には、そんな価値のないものは必要がないと公言する単純な人もいる。そんな人は、他人に与えることが出来ない境遇ということが想像できない。場合によっては否応なしにベッドで寝たっきり、ということもありえるからだ。
受けい入れたくはないが、そんな境遇も人生の事実として受け入れなければならない時もある。私はそれが命という尊厳であり、宇宙の望む意志だと思うからだ。そう思えばこそ、自分がどんな境遇にあっても意識がある限りは、感謝の認識は残っているものと信じたい。その認識こそ、私の人生の最後であってほしいと思うからだ。
その認識とは
感謝は喜びの発見であり、感謝は人同士の思いに限らず、この世の在り様すべての肯定につながっているのだと思っている、そうだとすれば人生とは、感謝の旅に違いない。