令和 あくび指南
2025年 2月16日 誤解なきよう
せっかくスタッフが心血注いでドラマ制作に励んでも、偏った報道で会社自体が叩かれてしまえば、彼らの努力は無駄になる。気の毒なことに巷ではサザエさんが紹介するスポンサーが今回減ったとか戻ったとか意外なことがネット界隈では注目している。
ところで、アメリカの革命的な取り組みがあっても、その取り組みには未だに横槍が絶えない。しかもこんな遠く離れた日本でも何故かこの流れをよく思わない人たちがいるようだ。そのような方が必ず口にするのは民主主義を守れという言葉だが、よくよくそういう人達の話を聞いていると、この言葉の本質的なところが理解できていないように感じてしまう。例えば今朝見たpresident on line記事の記事では「消されたTwitter社にそっくり…「イーロン・マスクがやりたい放題」アメリカ政府がこれからたどる悲惨な結末」というものがあった。要するに選挙で選ばれていない人が勝手なことをしているという論調だが、日本でも選挙でえらばれない省庁の役人も政府機関の一員として働いている。
取り敢えず、私がこの記事を読んだ印象はイーロンマスク氏が政府効率化部門(DOGE)の特別政府職員として19歳からなる6人の青年たちを引き連れ政府機関である国際開発庁USAIDを勝手に閉鎖したという。この件に対しイーロンマスク氏の行為を民主主義に反すると言っているようだ。驚いて詳しくこの記事を読めばイーロンマスク氏がUSAIDを訪問し施設のサーバーへのアクセス権を止めたことは間違いないが、だからといって社屋を乗っ取ったり職員を解雇したと言う事ではない。
ようするにこの施設のPCに残っている履歴の全てをこれから開示して、この内容について政府で精査しましょうと言う事なので、実務経験に乏しい子供だろうが何だろうが、サーバーを操作できる適任者であれば何の問題もないはずだ。これに対しこの記事では「悪意のある家政婦問題という」問題提起をしているが、この情報を世間から見えないように隠匿しますというのではなく、ありのまますべてを世間に開示しますというのだから、この問題提起もこの経緯からすれば適切とは言えない。
ではこの騒動の本質的な問題はどこにあるのかといえば、この情報開示により他のアメリカ政府機関が影響を受けると言う事だろう。これが良い繋がりであれば、問題ないが人道的な問題に関わる情報が含まれていれば相当深刻な問題になってしまう。このような経緯をへてCIA職員に対し長官から退職を進めるメールが届いたと言う事になるので、この流れから言えば、長官は職員に対し「胸に手を当てて良く考えなさい」と言っているのだろう。合わせてこの記事にあるイーロンマスク氏の強引と言われるTwitter社での大量解雇についてだが、事の経緯を知らない私は、当初解雇にあった社員に対し同情を禁じ得なかった。ところがこの措置はTwitterによる情報操作があったことに基づいたそちであったことを知り、やはり情報の配信を担う機関がこのような操作を行ってしまっては、言論の自由を奪うことに等しいことだと思っている。
因みに巷では、マスメディアよりもSNS等の情報発信の方が政治に与える影響が強いことが知られるようになってしまった。このような事態に至ってしまったのもメディアによる情報操作が著しく、国民の信頼を失ってしまったことに由来する。つまりどれほど優秀な情報伝達技術が出来たとしても基本的な人権すら守れないようでは、これにいくらお金をかけてもお金の無駄になると言う事だ。効率化といえば非情な粛清のイメージが拭えないが、理想に向かう近道という解釈も出来ないだろうか。