令和 あくび指南
２０２４年 ３月２９日 ウィンウィン
先日家のポストにアニメ映画のチラシが投函されていたと思ったら、よく見ると市政はこだてという市役所の冊子だった。不思議に思って冊子の表紙をよく見ると、この映画は五稜郭を舞台とする推理探偵コナンというアニメ映画だということが分かった、そのため市がこの映画の後援に付いたのだろう。昔なら公平性が保たれない、とかなんとかネガティブな意見も出てきそうなものだが、幸いと言っていいのか現在の函館では映画鑑賞においてほぼ競争原理が働かない環境にある。とはいえこの取り組みで少しでも成果が上がれば、この取り組みはウィンウィンの関係だったと言えるだろう。
ところで、今朝ほど目にしたニュースで６月に行われる定額減税についての記事を目にした。一律４万円の税金が還付されるのだから嬉しいことだろうと思っていたら、そうとばかり言っていられないらしい。というのも、この記事に対し企業の経理担当と思しき人が、この処理に掛かる経理の複雑さを嘆いておられた。なんでも収入額の境界付近にある社員については、その経理が相当複雑になるのだそうだ。これではせっかくの減税が、かえって国民の反感を呼ぶことになってしまうのではないだろうか。しかも昨年の暮れもインボイス制度の導入で企業の経理は大混乱をきたしていたばかりだ。
結局受け取る方も治めるほうも釈然としない思いだけが残ってしまうのではないのか。これだけの纏まった税金を還付するくらいなら、その資金をもとに政府が日本中の原発を買い上げ、その電力を緊急施設や企業優先に供給することによって、円安による電気料金の高騰を抑えることが出来るはずだ。もしそうなれば大企業から中小企業に至るまですべての企業が、この恩恵を受けることが出来るようになる。その結果、ゼロゼロ融資返済が始まる企業にとっても倒産のリスクを少しでも防ぐことに役立つのではないだろうか。
今の日本の状態を自動車に例えれば、ブレーキもハンドルもきかない、前にまわってアメリカさんに聞いてくれと言う状態なのか。