令和 あくび指南
2024年 4月27日 お花の咲くころ
手紙には季節の挨拶として、お花の咲くころ何々という言葉が使われる。子供の頃は秋に咲く花もあるので、正直何の花だろうという思いがあった。とはいえ春の挨拶言葉らしいので、私はこれを桜だと決めている。
ところで写真の桜は、函館公園の桜祭りで、いつも焼鳥屋の前で見事な花を咲かせる桜だ。私が屋台の外に出てシャッターを押すころには、何故だかずいぶん気持ちが大らかになっていて、撮れた写真もやはりおおらかでボンヤリした写真になってしまう。とはいえいつもの相変わらずの景色のようだが、実はいつの間にか馴染みにしていた屋台は入れ替わていた。そして屋台といえば、とくに目に付いたことがおもちゃを売る店、お面や風船、金魚すくい、ひもを引っ張るくじなどの屋台が、いつの間にかすっかり姿を消している。
なんだかモヤモヤする気持ちになるが函館公園から帰る途中、道端に土筆が生えているのを見つけた。そういえば今年はスギナに露がついてキラキラしていた景色を、すっかり見過ごしてしまったことに気が付いた。ところがよくよく見ると青草にはまだ露がついていてキラキラ輝いているのを見つけた。嬉しくなってそこで一句
「青草の 輝くティアラ つくしんぼ」