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令和 あくび指南

2024年11月22日gallery,ようこそ

2024年 8月12日 故郷への思い

昨日は、はこだて国際民俗芸術祭の最終日だった。このお祭りは2008年から始まり今年で17回目を迎えた。写真はその時から舞台に立たれていたカテリーナ氏と今回初お目見えのフランス人ミカエル氏だ。彼女は当時からウクライナの民族楽器であるバンドゥーラを日本中に広めていた。私がこのお祭りに初めてお邪魔したのはその翌年と記憶している。当時会場は出入り自由で勝手にどこからでも会場に入ることが出来るというかなり気楽な雰囲気だった。

そして演奏者もまんべんなく世界中から集まっていたように感じている。今思えばそれを可能にしていたのが世界情勢なのだろう。いまでは信じられない光景だが、数年前まではウクライナとロシアの舞踊団が、ここの舞台の上で文字通りしのぎを削っていたのだ。とはいえこういう戦いは、やればやるほどお互いのスキルが向上していくことになるのだが、世界情勢によりその機会が失われてしまったことは寂しい限りだ。

さてこのような世界情勢は祖国を離れて暮らす人たちにも悲しい影を落とす、当たり前のことだが、祖国を離れて暮らすことは祖国だけのことに関心を向けていては、自分の暮らしが成り立たないのだ。

そして今回初めて芸術祭の舞台に立ったミカエル氏が演奏したのはUFOのようにも見えるが、ハンドパンという新種の楽器なのだそうだ。その音色はドラム缶で創ったスチールパンを思わせる。彼はフランス人なのだが、オリンピックに賑わうパリを離れ地球の裏側にある国でハンドパンを叩いている。その演目で観客と共にオーシャンゼリゼを歌っていた。不思議なご縁だが、彼らに共通して感じられるのが祖国愛というか、郷土愛だと思う。故郷が平和で、いつまでも楽しい思い出を紡ぎ出すことの出来る場所であるようにと、彼らは歌にのせその願いを届けているようだ。

ところで、昨日の最終日も恒例のヒノキ屋によるジェンカで締めになったのだが、そこに突然、函館市長の大泉氏が登場、なるほどそれで歌の前にボーカルの渡部氏が覚悟を決めていた意味が分かった。やはり故郷に活気づいてもらうためにはハイ税金なのだ。

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Posted by makotoazuma