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日本を護れ!

2025年11月29日gallery

2024年 1月8日 危険な外交

先頃日本の外務大臣が、ウクライナを訪問しウクライナ支援の結束をしたそうだ。その後はヨーロッパの主要国を回りウクライナ支援の継続を訴えるのだという。ところで日本の外務大臣といえば国内でも不偏不党を旨とし一方に偏った行動は厳に慎むべきという立場にあるはずだが、グローバル精神が身に付きすぎたせいか、この大臣は国益を飛び越えても世界を平和に導くのだそうだ。

とはいえこの行動が日本国にとってどれほど危険な行動になるのかと考えると他人ごとのように構えてはいられない。私が言うまでもなく現在の日本は大変な震災に見舞われ、日を追うごとにその被害は明らかになってくる。特にこの震災で心配されるのは、直接の被害を受けた人はもとより、地質の変動による交通インフラの被害など、まだまだ被害の全貌さえつかめていない状況にあるのだ。

さて現在日本全体が抱える問題はこればかりではない。特に日本の将来に暗い影を落としているのが、戦争による中東情勢の悪化だ。現在日本のエネルギーは、ほとんどがペルシャ湾を通って運ばれてくるのだが、ここの出口はイランの領海にあり、もしここを通る船が自国に危険を及ぼす可能性があれば、国権の発動により通行を封鎖される可能性は十分考えられる。つまり日本のエネルギーはイランが握っていると言っても言い過ぎではないだろう。では現在のところイランと友好な関係にある国はどこか、と考えれば答えは自ずと決まってくる。

このような状況を冷静に照らし合わせれば、今般の外務大臣の行動は日本に大変危険をもたらす可能性があると言わざるを得ない。もしそうでは無いというのであれば、政府は今回の行動による平和解決の見通しを日本国民に向かって公開する義務があるだろう。

私の思うところではそんな見通しは、全くつかないはずだ。なぜなら大臣がこれから訪問する国のどこにガスや石油があるのか、もしあったとしてもどこをどのように通ってエネルギーを日本まで運ぶのだろうか。

とはいえ政府はこれを人道支援というのかもしれないが、ガスタービン発電施設のほかに、兵器としての迎撃ミサイル探知センサーを提供するのだという。このことは、僅かな額の備品提供だと言えども、敵対する国からすれば立派な軍事協力だと見なされても文句のつけようがない。しかも外務大臣が各国に触れ回ろうとしている「平和の公式」というウクライナ案は昨年11月25日にロシアに提出されたが明確に拒否されている。報道ではこの公式に対する修正等は伝えられていないが、まさか一度拒否された提案を無修正のまま日本が各国に持ち歩くのか、戦前ハルノートを突きつけられて開戦止む無しの判断をした同じ国の外交とは思えないのである。

つまり、外交による平和な解決を本当に望むのであれば、ロシアにより一度否定された条件は修正案や代替案を示さない限りロシア側が話し合いのテーブルに着くことはありえないのである。そうだとすれば、その代替案としてドンバス諸州については、一旦ウクライナから切り離し独立を承認するので、この地域からはお互いの軍隊を撤退させ今後は相互に監視できる非武装地帯にしてはどうか、この条件が認められればウクライナはNATOの加入を求めない、など平和に向かうための譲歩を公式訪問の中に組み込み、むしろ日本が外交を通してロシアとの仲介に当たるべきではないのか、主要国を回るのはその見通しがついてからではないのか。そうでない限り、第三者がこの様子を見れば日本もウクライナと共に戦うので一歩も怯むなとNATO主要国を鼓舞しているように見えてならない。結局一度戦争が始まればどれほど国民が悲惨な目に合うのか、これまで日本の左翼議員やメディアはことあるごとに戦争反対、太平洋戦争の過ちを繰り返すなという声を上げてきた。ところが現在日本が国を挙げて加担している最中の戦争には、まったく触れようともしない。いったい彼らの訴える平和や反戦とはなんのことなのか、呆れ果ててものが言えないのである。

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Posted by makotoazuma