続 盾つく虫も好き好き
2026年 3月26日 一乗の船

これは又、一蓮托生という大乗仏教の基本的考え方のようでもある。要するにこの言葉は、弥勒菩薩や阿弥陀如来の48願にも繋がってすべての衆生が共に救われる世界を意味する。
因みに今日は、現在ある激動の世界で人類が破滅に向かわない為には、どのような方向性が考えられるかというシュミレーションをしてみたい。
現在ホルムズ海峡封鎖という問題に対して世界中がその影響力について恐怖を抱いている。そしてこの原因はアメリカ、イスラエル軍によるイラン攻撃だという見方を覆すことはできないからだ。これによりトランプ政権に対する強い非難が国内からも上がっている。因みにトランプ政権誕生の強い原動力となっていたのが、反戦という一文字に尽きるからだ。今回のイラン攻撃はこのモチベーションを失墜させてしまったことになる。残念ながら現在イランとの停戦交渉は続けられているもののかなりの難航が予想される状況だ。場合によってはアメリカの中間選挙までこの影響が続けばトランプ政権自体が揺るぎかねないことになる。では果たしてそうなった場合、世界に平和は訪れるのだろうか、私はそれこそ世界の破局になると考えている。
というのも仮にトランプ政権が倒れた場合、ウクライナ戦争は歯止めがかからない状況に追いやられてしまうはずだ。というのも今でもフランス、ドイツ、イギリスはロシアに対し、徹底交戦を呼びかけているのだ。このためウクライナ戦争は地上軍の投入や核兵器の使用も辞さないという極めて危険な状態に置かれている。今回のアメリカ、イスラエル軍によるイランへの軍事行動はこのような状況で起こっている。逆の視点で見れば、この攻撃がウクライナ戦争の進展にストップをかけているのは間違いがない。というのもこれによりNATO各国はウクライナ戦争に使う石油より国民生活の方に注力しなければならない状況にあるからだ。
ではこのような状況を踏まえ、日米関係考えてみれば、日本はアメリカ政府と同じ船に乗っている一蓮托生の状態と同じイメージになる。つまり、お互いに同じ目的地まで無事辿り着けなければ、船底一枚下は共に地獄なのである。
それではこの船は結局どこを目指せばよいのか、私はその目的地はウクライナ戦争終結にあると考えている。ここでの講和こそ本当の終着点だと思っているのだ。その為に日本に出来ることがあるとすれば、日本独自で日ロの和平交渉を進めウクライナ戦争の緊張を緩和することだろう。そしてこれにより日本の景気が回復されれば、EU各国のロシアへの態度も軟化せざるを得ないことになるはずだ。というのもこのままEU各国でエネルギー不足が続けば、そのことは現在アメリカ経済が直面している状況と同じインフレの悪循環になるからだ。
現在日本政府はEUとの協調路線を継続しているが、このままEUやNATOに追従することはロシアの態度を硬化させ結局のところ、EUは、いずれ経済破綻か核兵器による破滅かの選択肢を迫られることになる。日本がロシアとの国交を正常化させることは、彼らにとって一見裏切り行為のように受け取られるかもしれないが、この結果を考えれば、いずれ日本が西洋文明の生き残りに貢献したということに落ち着く筈だ。しかもこれによりウクライナに平和が戻れば、今回のアメリカ、イスラエルによる軍事行動に対する非難も緩和されるに違いない。