思考ラボ
2024年 1月30日 環境問題を考える
とはいえ誰かに頼まれたわけでもなく、専門家でもない私は余計なことと言われるかもしれない。では世間的には無駄とも思えるこの投稿のモチベーションは何かといえば、私の個人的な目線から見て世間がおかしな方向に向かっているという被害妄想に取りつかれてしまったからかもしれない。
さて、昨日はあきたこまちRという品種について記事にした。あの記事で言いたいことは品種改良がだめだというよりは、いきなりすべてを新種に切り替えてしまうことの危険性を訴えている。その関連で重金属による環境汚染について学ばせてもらったが、この重金属汚染のについては数年前までは右肩下がりの傾向が見られていた。参考資料のリンクは割愛させていただくが時期については結構前の資料だった。
残念ながら今現在の状況については確認できていない。資料のまま右肩下がりならいいがと思うがV字回復というシナリオもある。とはいえ現在はひと頃よりも環境問題が世界中で大きく取り上げられ、それに向かってエネルギー問題を初め様々な取り組みがなされているところだ。にもかかわらず、私にはこれで本当にいいのかという思いが頭をよぎる。というのもクリーンな再生可能エネルギーという触れ込みの太陽光パネルにしても重金属がその基盤に使われているという。参考にさせて頂いた情報では太陽光パネルにはシリコン系と化合物系2種類があり、ほとんどはシリコン系でそれほどの毒性はないとのこと、とはいえシリコン系にも鉛が使われていることは間違いがない。
そして全体の5%と言われる化合物系のパネルには毒性の強いヒ素、セレン、カドミュウムという重金属が使われている。ところが現在そのほとんどを輸入に頼る日本では海外の企業に対し原材料の開示が徹底できていないそうだ。というのもここには安全性よりも企業秘密の方が優先されるということだ。これではどのパネルがシリコン系でどのパネルが化合物系かの選別が出来ない。つまりパネルの再処理は安全性を考えれば簡単には出来ないということになる。そうなれば、これを処理するためにはさらに膨大なエネルギーをかけて再処理するか地中に埋めてしまうという、まるで核廃棄物並みの厄介者になる。
心配はこればかりではない、使用中にもパネルを覆うガラスが破損し基盤から原材料の重金属が染み出る可能性もある。こうなった場合、土壌汚染の心配もしなければならない。日本の太陽光パネルの利用状況を見れば平地ばかりではなく、山間にもこのようなパネルの設置が見うけられる。このような環境で地中に重金属がしみ込めば近くの河川を汚染しないという保証はない。
そしてさらに恐ろしいことに、ヨーロッパなどの状況を見ると農家が手放した畑をこのような危険性のあるパネルがぎっしり覆ているのだ。何が恐ろしいかといえば、このようなことをしてしまった土地は、2度とまともな畑には戻らないということだ。恐らく現在トラクターで抗議デモをしている人は、このような非道を世界に訴えているのかもしれない。
さてこのような発想から世界で推し進められているEVだが、世界は環境の為と言いながら何故かEV化一択で自動車業界を押し込めようとしている。ところがこれによる大きな問題は充電不足に陥った場合の恐怖だろう。この問題は世界中からすでに動画として配信されている。この問題も突き詰めればバッテリーの持つ弱点が実際使ってみてハッキリしてきたと言うことだ。しかもこれによる環境汚染は太陽光パネルよりもさらに悲惨な状況になっている。
ひと頃日本でも車の寿命は10年と言われてきた。ところが現在の中古車市場を見れば車には自動車の寿命などまるでないかのように感じる。その証拠に、世界で最も高い自動車は中古車なのだ。ところがこの市場に今後EV車が登場してくることはまず考えずらい。というのもガソリン車の魅力を支えているエンジンは、手入れさえしていればその機能はほぼ永遠だともいえる。これに対しEV車は、機能の多くをバッテリーが支配していて、残念ながらそのバッテリーは、寿命が来ればほぼ再生が難しいという宿命を背負っている。つまりどれほど高価な外装のEV車であっても中身が使い捨てライターではその車に愛着など持てるはずはないのだ。
このため現在行き場を失ったEV車は、外装がきれいでも廃棄を待つばかりという。これでは骨まで愛されるガソリン車とは大違いの一生を送っていて、これによる資源の無駄は計り知れない。しかも恐ろしいのはやはりバッテリーに使われるコバルト、ニッケルという危険な重金属だ。これらが再生されずに放置された場合のリスクは二酸化炭素がもたらすとされる被害どころではない。
とはいえ二酸化炭素濃度が上がって温暖化が進むとされるが、過去の地球では巨大な樹木が生い茂り生命の主が爆発的に増えたとされる。一方氷期になれば地表は一面氷に覆われ光の反射率が高い氷の世界は世界の低温化を加速させるそうだ。果たしてどちらが正しいのか生き残ってみなければ結果は分からない。そう考えればもっとも訴えるべきなのは核廃絶で、健康や食糧供給を危うくする農業政策ではないのだろうか。