思考ラボ
罪と罰
「とうとうロシア文学まで、語るんですか?」残念ながらもっと手前のお話です。でも壮大なお話なのでちょっとワクワクします。例によって結論は見えてません。「大丈夫なんですか?」って聞かれると「どうなんでしょう」ってとこです。早速、罪とは何でしょう。私の考えでは罪とは、社会性に対する、反社会的行為であると考えます。では社会性とは何でしょうか、そもそも社会とは複数の人間の繋がりを、円滑にするためのルールによって維持されるコミュニティではないかと思っています。そして社会性とはそのルールを維持すること、と考えています。よって、そのルールの維持に対し障害となる行為、あるいはその行為を誘発するであろう原因をさして罪と云っているのではないかと思っています。なので、罪が単独で存在するのではなく、必ずその舞台となる社会が存在すると考えます。問題は社会とは一元的なものではなく多岐にわたって存在することです。表の社会と裏社会、世界の国々、歴史上の社会というのもあります。つまり社会が一定ではないのであればその反社会的行為である罪も一定ではありえません。ではそれに対する罰とはどのように考えたらいいのでしょうか。このお話は、結構危険を孕みますのでこの辺にします。私は、今罪の意識にさいなまれている方に、罪とは確固たる存在ではなく、社会の置かれた環境によって変容するものだということをお伝えしたいと思っています。では、あなたの心が安らかでありますように。