2022年 心の鏡
このタイトルは、この絵を見た私の思いだ。制作にはほとんど時間がかかっていない。具象を丁寧に仕上げる作家からしてみれば、ほぼ詐欺師に近い制作過程かも知れない。私にとってはどちらの優劣もない、絵と対峙した瞬間に起こる感情のドラマがあるかないかで、最後の仕上げは鑑賞者の心の中にある。
鑑賞者がより深いところの意識と出会うことに、私の製作意図がある。だから、私には鑑賞者がどんな出会いをするのか想像すらできないのだ。鑑賞者の方が自分の心を鏡に映すように自由に楽しんで頂ければと思っている。