ヨッチャンはかせ
長い影
ヨッチャン博士はお母さんと買い物にいった帰り道、お母さんのかげがとても長くのびていてこわくなってしまった。
ヨッチャン博士は不思議に思った。かげは夕方になると、どうして長くのびるんだろう。
ヨッチャン博士は振り返って、こんどはじぶんのかげを見てみた。よくみるとヨッチャン博士のかげは、お母さんと同じように道路の上に長く伸びていた。
ヨッチャン博士は歩きながら影を見ているとお日様が沈んでくるにしたがって、影はどんどん長くなってきた。
ヨッチャン博士はかげがどこまで伸びるか楽しみになった。ところがあたりが急に暗くなって影が消えてしまった。お日様が沈んでしまったのだ。
すぐに街灯がついてまたかげが出来たが、今度はうすくて小さかった。
ヨッチャン博士は歩きながら、かげのことをすっかり忘れてしまった。