ヨッチャンはかせ
お風呂のじっけん
ヨッチャンはかせは、このまえ、おとうさんといっしょにお風呂に入った。
その時おとうさんから、じぶんの体の大きさをはかる方法を教えてもらった。むかしギリシャのアルキメデスという博士が思いついた方法で、お風呂からあふれた水をはかれば、自分の大きさがわかるらしい。
ヨッチャンはすぐに試してみたくなったが、お風呂の水をあふれさせると、きっとお母さんに怒られると思った。
なぜならヨッチャンが、いつもお風呂の水があふれる手前で、お湯を止めるお手伝いをしているからだ。だからヨッチャンはかせは風呂で、水を外にあふれさせてはいけないと思った。
そこで、ヨッチャンはかせは水が外にあふれない実験のしかたを思いついた。自分がお風呂にもぐったら、おとうさんに増えた水の高さのところにシールを貼ってもらうことにした。そのあと自分がお風呂から出て水の高さが下がったら、さっき貼ってもらったシールの高さまで、どれだけ水が入るかしらべてみると自分の大きさがわかるはずだ。
ヨッチャンはかせは、自分がお風呂から出た後、からの牛乳パックで何杯水を入れるとシールの高さになるかしらべることにした。さっそく空の牛乳パックを用意して、お父さんに増えた水の高さのところにシールを貼ってくれるようにたのんだ。
いよいよヨッチャンはかせのじっけんが始まった。はかせはいつものお風呂の高さまで水を入れて、自分のかみの毛が浮くまで水にもぐった。
ところが、ヨッチャンはかせは、きゅうにそこでおならをしてしまった。ヨッチャンのお尻から大きな泡がポコポコうかんでいった。ヨッチャンはかせはこれで、自分の大きさが増えたのか減ってしまったのか、考え込んでしまった。
やっぱりもう一度実験をやり直すしかない。