今日は好日Vol.2
2022年 10月30日 今より他も
部屋の中で黙っていても、自然と寒さで手が強張ってくる、それにもまして自分の意に沿わないことでもあれば我を忘れて悲嘆にくれる。そんな自分を哀れに思えば、きっと自分の未来は明るいと励まざるを得ない。 ところが、それさえも出来ないことを絶望という。では希望というものは、そもそもどこに存在していたものだろうか、そこを辿ると結局、行きつくところは自分の思い込みの世界ではないだろうか。 だとすれば、私たちが五感で実際に感じることができることは、たった今のことでしかない。今を認めずに私たちの存在はないのだ。 そこで一句「こがらしの 今よりほかも なかりけり」寒さに震える友蔵さんの詩