今日は好日Vol.2
2023年 2月1日 実によって木を知る
世の中に争いの絶えることは無い。問題はその戦いによるの影響力の大きさだ。場合によってその結果が何万人、何億人の人々へ被害が及ぶこともある。巷では今、老害という言葉がメディアを騒がせている。私はこれを老人の言い争いで片づけることはできない。なぜならこの争いには人類の命運にもかかわる核心が関わっていると感じるからだ。とはいえ両者はこの問題の核心にまで踏み込んでいない。結局そこはアンタッチャブルでぼんやりの世界のようだが、それほどこの騒動を語るには危険が伴う。つまり老害という言葉は、すでに責任を離れた人たちという意味を込めての罵りあいのようにも感じている。 さてそもそもこのような言い争いが起こったのは、芸能人が突然戦地のリポートをしだしたことから始まる。リポートの内容は困窮する戦地にたいして人道支援を呼びかけるという一見大変結構な話のようだが、私はこのニュースを目にしてゾッとしてしまった。 このリポートのタイミングはある国から日本国政府に対し名指しで支援を呼びかけている最中だったからだ。他国はこの呼びかけに苦渋の選択に応じることを余儀なくされていた。この呼びかけに対し日本の首相はその判断を保留していたところだったのだ。この時の返答によっては世界の状況は一変していた。私の予想ではユーラシア大陸を分断する巨大勢力が誕生してしまった可能性があったのだ。この危機を察知して反論しだした人への攻撃が、争いの始まりだった。この動きに対してのマスコミの対応は迅速で厳しかった。狼煙を上げた者は、彼らの過去をさらされ、いまだに何らかの利権と繋がりがあるように読者に匂わせている。 とはいえ、この問題を公平に理解するためには相当な勉強が必要になることは間違いない。悲しいことに勉強の嫌いな私は、この件について結び大学やツーランVログなど様々な動画を視聴させてもらった。そこから導かれたのは戦争はたった一人の狂人が起せるものではないということだ。この複雑怪奇な世界には純粋に戦争によって利益を得ようとするビジネスが存在しているそうだ。例えば武器を使うためには武器の操縦訓練や整備なしにその効果を得ることはできない、このような問題に対し兵器のお手軽一括セットをレンタルする会社も世界には存在しているらしいのだ。そこでは装備についての訓練も装備品の整備もその会社が一括ですべて受け持つ。お金を払えば最新鋭の高度に訓練された兵隊もセットでレンタルできてしまうという、私はまるでTVショッピングのようなその語り口に私は気持ちが悪くなってしまった。 何を言っているのかといえば、車両も航空機も受け取っただけでは、まともに動かすことすらできないということなのだ。武器を受けっとっても何所で何をどの様に運用するのか決まっていなければ、武器は何の意味もないということなのだ。武器を受け取ったらもう安心などということはありえない。私はこの点で軍事アナリストが披露する装備品に特化した解説には悲しいものを感じている。 結果として、先ほどの老害争いは、この先どのような実を結ぶのか考えてみたい。 まずは、最前線から戦地の窮状を訴えているほうは、明らかに日本政府が一方に対する支援を表明するように背中を押す行為をしている。分かりやすい表現をすると「戦地では罪もない人々が被害を受けている、日本は態度を明確にして、このような邪悪な国や指導者はナットウと協力して倒されなければならない」つまり一刻も早く戦いを止めましょうという立場ではさらさらないのだ。もし停戦を望む心があったとすれば、当然相手国の言い分にも理解を示す必要がある、一方的な言い分を主張するだけでは、相手国に無条件降伏を迫るようなものだからだ。 これに対する反論は2者から上がった、1つは「勝敗はすでに決まっている、当然日本は勝つ方に味方することが国益となる。」という考えで、もう1つは「片方だけに寄り添うのはいかがなものか」というかなり控えめな意見ではあるが、この発言の上がったタイミングから考えてもお二人の危惧するところと私の思いは同じである。 なぜならこの侵攻は独裁者の気まぐれな暴走とは考えづらい、むしろそうとうな時間を費やし綿密に計画され実行されたのではないかと思えるからだ、例えば、この侵攻に及んだ場合起こり得る経済封鎖や食料供給の不足にまで、すでに対応策がとられていたと思われる形跡がある。例えば経済封鎖にたいしては金の保有高を増やして自国通貨の信頼が確保されている。また食料供給についてもモスクワ郊外において市民による農業が奨励されてきたのもこのためではないだろうか。さらに言えば戦線が1年間んも膠着したまま拡大しないように見えるのは、すでに戦争終結後の状況を想定していて、この戦争にロシアが他国を侵略する意図はなかった、というロシアの立場を主張する目論見があるのではないだろうか。 つまり侵攻前に戦争終結のシナリオがすでに用意されていた可能性も見えてくるのだ。現状の彼らはすでに侵攻の目的を達成し、今は停戦の切っ掛けを探っているのではないだろうか。もし世界中でその切っ掛けに応じる可能性のある国があるとすれば、それは日本であり、その決断を下せるのは支持率の記録を塗り替えている現首相だ。 結局その木が良い木かどうかは良い実が成るかどうかで判断しなければならないのだが、実が成ってからそれに気づいても後の祭りだなのだ。