今日のできごと
2021年 1月14日 コロナ禍の裏で起こっていること
裏なのか表なのか、皆さんがご判断ください。実は昨日、日本銀行さんが淡々と語っていた話なんですが、ちょっとびっくりしたのでご披露いたします。只今コロナ禍の真っ最中なんですが2020年どんな年だったと思いますか。
発表によると企業の倒産件数はまれにみる低さだったようです。それには、政府の融資への対策が功を奏していたということらしいんですが、中規模から上の企業はこのご時世でもしかっり政府のサポートが届いていたらしいんです。
でも、なぜかワイドショーでは触れられないところです。そしてコロナ禍が、顕著に表れたのが、零細企業です、しかも、1000万円以下の返済が滞ったことによる倒産が、大変増えていました。
なので、今景気がいいなんて言ったらおかしな人に見られるかもしれません。なにせ、日本企業の9割近くが零細企業です。では、一体今は景気が良いのか悪いのか、意外に思われるかもしれませんが、すこぶるいいんです。
日経平均では30年前ぶりという言葉が頻繁に聞かれます。30年前といえばバブルの時代です。あの当時、活躍されていた方には、とても今と同じ状況には見えないはずです。
飲み屋に行けば会社の接待費で、おごってもらった経験を持つ女性も多いのではないでしょうか、いまでは、考えられないんですが、当時の就職活動は今とは隔世の感があります。
青田刈りという言葉が流行ったのはこの時代のことだと思います。今、就活といえば自分の足で活動しなければ、何も進まないと思いますが、当時は、企業自らいかに人材を集めるかが、人事の仕事でした。
しかも、うちに来てくれれば自動車を付けるとか、家をつけるなんて話も聞こえたくらいです。これにはさすがに狂ってると思いましたが、狂ってたんですね。
だから昔がいいって分けではありません。そんな時代にあっても辛いと思う人は、私も含め沢山いたと思います。で、何が言いたかったのかってことですが、昔は、景気が良ければよいなりに末端まで、景気の良さを感じることが出来たということです。
そこで、政府にも、好景気を実感している方にも考えて頂きたいことが、このまま景気の循環が衰えていけば、将来の繁栄は望めないでしょうということです。悪循環は悪循環を生み続けますから。今は良くても何れ尻すぼみになります。だからいにしえの商人は、売り手よし、買い手よし、世間良しとまで言ったんだと思います。日本人は、それをやってきたんです。