今日は好日
2022年 5月16日 ジブリと芭蕉の世界
いつもの山上大神宮ですが、いよいよ初夏の訪れを感じるようになりました。今日は抜けるような青空とミントを思わせる透明な風が、時折頬を撫でてゆきます。まだ、境内には八重桜が咲いていますが、今日の主役は若葉です。
いつもと違って天気のせいか、今日はすべてのものが色鮮やかに感じます。特に若葉の鮮やかな黄緑色を見ているとまるで特殊なフィルムでとった写真の中を歩いているようで不思議な感覚になります。例えとしては「千と千尋の神隠し」にあった色鮮やかな世界と言った方が分かり易いかもしれません。下の写真は、手前が御賽神の岩で、奥の方に祭られているのは蛇の形が浮き出た石が祭られています。どのような謂れかわかりませんが豊受大神と倉稲魂神(うがのみたまのかみ)が合祀されていることから、蛇の形が浮き出たこの石と関係があるのかもしれません。なによりも豊受大神は豊穣をつかさどる神ですのでお参りされると豊かになれそうです。
さて神社の裏手はすぐに山になりますので木々に覆われた異世界のようで、ばったりトトロに出会っても違和感がないほどです。
ところでタイトルに入れた芭蕉の世界ですが、何の事かと言えば奥の細道に乗っている、日光で詠まれた「あらとうと青葉若葉に日の光」の句について確認しておきたいことがあったのですが、それは若葉と青葉が実際どのように見えるのかについての確認です。
私の勝手な解釈ですが青葉は針葉樹、若葉は広葉樹の例えで不動を象徴する針葉樹と移ろい行くことを象徴する広葉樹を対比させているのではないかという解釈です。
そのことを写真に納めたかったのですが、いかがでしょうか。手前が楓で奥が杉の写真です。ちょっと残念ですが肉眼だともう少しコントラストがありました。隣の写真はおまけです楓と桜「どうゆうこと!」ちょっとしたミステリーのようですが、あるものは受け入れるしかありません「そうゆうこと!」