独立自尊 奥の細道
この句も禅僧目線?
「しばらくは滝に篭るや夏の初」ここまでずっと奥の細道を芭蕉が禅僧であったらこのような視点で句を詠んだのではないか、そのような仮説をたてながら奥の細道を勝手に再解釈してきました。そしてこの句を詠むとそれは確信に至ります。
夏籠りという言葉
禅僧の夏の修行を夏籠りというそうです。夏籠りとは下界を離れ滝行を含めた修行を夏にかけ90日近く行うことを言うそうです。ここで、芭蕉が滝に打たれたかどうかは分かりませんが、夏に向けての行が始まり、ちょうど裏見の滝に打たれる修験者に出くわしたのかもしれません。いづれにしても芭蕉はこの旅を自分に課した修行と捉えていたのではないでしょうか、私の想像ですが芭蕉はそこで行き会った修験者にエールを送りながらもこの旅に対する自分の覚悟を新たにしていたのではないかと思います。この先どんな句に出会えるのか楽しみです。