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1995年 「遊びの理由Ⅲ」

gallery,ようこそ無意識 絵画 公募展

皆さん遊びの理由って考えたことありますか、普通自分の欲求を素直に表現するのが遊びだと思いますが、この頃の私は「何故」が止まりません。

というか、もともといちいち考え込む性格だったのだと思います。それでどうなることもありませんでしたが、当時の私は遊びを社会または人生の縮図と捉えていました。

今ではあまり聞かないのですが子供の遊びに「おままごと」が有ります。これなどまさに人生の縮図その通りではないでしょうか。私はそこに人生のエッセンスを感じることが出来ると思っていました。

この絵は人生ゲームというボードゲームを表現しています。つまり人生をゲームのようなものだと表現しています。そして、いったい何故このようなゲームが繰り返されるのか、その理由を問いかけています。

興味深いのはこのゲームを良く視るとスタートとゴールが繋がっていて無限のループを暗示させていています。卵は誕生、老人は進化論をとなえたダーウィンのイメージでしょうか。

先ほども触れましたがスタートとゴールがくっついていては、どこにたどり着くこともありません。ところでモニターといえば当時はまだ、ブラウン管が主流で液晶モニターなど夢物語です。ここに描かれている黒い箱ののようなものは、そのモニターのイメージです。私たちは、ゴールのない人生ゲームの上をひたすら進んでいます、そしてその様を誰かがモニターしているようです。さてこの絵にはもう一つの問いかけが有ります。その問いかけとは、このモニターを覗いているのは誰なんだろうという問いかけです。