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2023年 日本を護るために

2024年9月6日gallery,ようこそ,今日のできごと

2024年 6月12日 経済制裁の効果

jiji.comの記事によるとイタリアで開催されているG7において、資産凍結中のロシア資産を有効活用しようという提案が出されるそうだ。とはいえこのような制裁を世界各国はどの様に判断するのだろうか。これまで、軍事と通貨の信用は極力分けて考えなければ、基軸通貨としての役割を果たすことが出来ないと考えられてきた。というのも通貨がある国の思惑で簡単にコントロールできてしまうようでは、いかなる国もその通貨を自国経済に取り入れようとは思わないからである。つまりそれこそが、その国の主権を護ることに繋がるからだ。

このような報道を受けてかどうかはわからないが、現在サウジアラビア、タイ王国がブリックスへの加盟を申請しているそうだ。サウジアラビアといえば先頃、アメリカはその関係を修復しようと躍起になっていたところだ。これまでサウジアラビアは中東とアメリカを結ぶ懸け橋として認識されてきた。つまりこの国との関係が終われば、西側は中東との懸け橋を失うことになる。これに対し今から2年前ショッキングなことが起こった。というのもイランとサウジは中国の仲介によって関係修復が図られというのだ。これはこれまで敵対する関係にあったイランとサウジアラビアが手を結ぶという画期的な出駅ごとだったが、同時に中国の影響力にも世界は圧倒された。ところが、そこへイスラエル戦争が始まり再び武器に対する需要が高まり、それによってアメリカとサウジアラビアの関係が近づくのではないかという西側の期待が持たれた。ところが今回のサウジアラビアがブリックス加盟を申請したということは、サウジアラビアにとってアメリカ製の武器は、その魅力を失ってしまったということを意味する。これによりイスラエルは中東において地政学的にも完全に孤立してしまったことになる。逆に言えば中東は結束して西側に対しての行動をとることが可能になったということだ。この出来事を日本も深刻に受け止めなければならない。

因みにこれらの経済制裁について、その効果をロシアから戻ったばかりの旅行者に聞いてみると、彼らは口を揃えてロシア経済は経済制裁前よりもかえって成長しているというのだ。つまりロシアはドル決済に頼らなくても戦争を継続し、さらに経済を成長させるという離れ業を行っているらしい。それに引き換えエネルギー戦略の混迷を続ける西側では、エネルギーや原材料の高騰で零細企業の倒産が続き、このままエネルギー確保のめどが立たなければさらにその被害はさらに拡大していくといった状況である。一体我々西側の主要国はこの先どこにたどり着こうとしているのか。忘れてならないのは、双方でその背後に核兵器をチラつかせているということだ。