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令和 あくび指南

2024年4月13日gallery,ようこそ

2024年 2月10日 マエストロ逝く

 

 

 

ウェキペディアより

 

 

 

 

昨晩小澤征爾氏の訃報が流れた、それは私の思い込みの終わりでもある。思い込みというのは日本人にしてクラシック音楽の巨匠が、世界に存在しているという思い込みだ。このイメージは最近も長野の松本市で行われたサイトウ・キネン・オーケストラの活動から、氏の健在ぶりに超人的な存在感を感じていたばかりだ。

小澤征爾氏といえば世界を股にかけ活躍する指揮者として有名だが、私がそんな夢を衝撃的な出来事として感じていたのが、ウイーンフィルニューイヤーコンサートで指揮されたことだ。因みに何時の事かとおもって調べてみたら2002年とあった、私の記憶ではもっと以前の事のように感じていたが、その前から氏とウイーンフィルの繋がりががあったということなのだろう。

ところでウイーンフィルのニューイヤーコンサートでなぜそれほど大騒ぎなのかといえば、単純に当時の著名なマエストロ、マゼールやズビンメータ、クラウディオ・アバド、ムーティ、アーノンクールなどがその指揮台に立っていたからだ。そればかりでなくこのウイーンフィル自体がなかなのつわものぞろいで、どれほど著名な指揮者であってもこのオーケストラで良い演奏をするためには、相当な情熱と才能を要するものらしい。というのもこの楽団の奏でる音色は特別な魅力があり、その魅力を引き出すことが出来るかどうかが指揮者の腕の見せ所になる。例えばここで使われている楽器は、そもそも一般に使われている楽器とは違っている。その理由は楽器のほとんどが古楽器と呼ばれる古いスタイルの楽器を使用しているからだそうだ。一例としてトランペットの演奏は普通管についた小さなピストンを押してピッチを変えるが、ウイーンフィルで使うトランペットは横向きのペダルのようになっている。だからと言って楽器を変えれば、誰でもよい音を出せるのかといえばそうでもないらしい、そのことを実際に確かめたのはフルトベングラー氏だった。神のように崇められる氏が、別のオーケストラで、ウイーンフィルの使う楽器を使い演奏を試みたことがある。その結果は、やはりウイーンフィルの奏でる音にはならなかったそうだ。つまり謎を解くカギはコンサートホールか秘伝の演奏方法にあるのだ。

これが秘伝の演奏法にあるとなれば指揮者の立場は急に弱くなる、というのもコンサートの良し悪しは、楽器奏者の胸の内に秘められてしまうからだ。こんなハラハラしたコンサートを世界中生配信されるのが、このウイーンフィルのニューイヤーコンサートだ。ところで小澤氏の、この時の演奏はすぐにCD化され100万枚の売り上げがあったそうだ。

これから生演奏でマエストロの演奏を楽しむことは出来なくなってしまったが、氏は積極的に音楽の記録を残してくれた。その記録は世界中に配信されていて、だれでも楽しむことが出来る。私が感じる小澤征爾氏の音楽といえば、ほとばしる様な歓喜の世界だ、悲しみは似合わない。

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Posted by makotoazuma