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令和 あくび指南

2025年1月11日gallery,ようこそ

2025年 1月11日 AIと人間

先日AIによる俳句の解説とその句を基にした絵画をネットで見つけた。このような試みは以前もブログの記事に取り上げた記憶がある。とはいえ、今回はその技術がとてつもない勢いで進化していることが分かった。そこで例に挙げられたのは「旅寝して みしやうき世の 煤はらひ」という松尾芭蕉の句で、これから連想される絵画と句の解説が石井圭介emotion氏により配信されている。

さてこの記事を目にして私が思うのは、文章と絵画という世界では、すでに人の創造したものとAIが創造したものに区別がつかないと言う事だ。つまりこれまでホワイトカラーと呼ばれてきた人たちによる労働は、今でもほぼすべての事柄においてAIに置き換えが聞くと言う事なのだ。

しかしながらこのようなことは、なんら目新しいことではなく、現在企業の問い合わせ業務は、すでにAIが行っている。ここに肉体労働と言われてきた労働市場が、作業用ロボットで代替えが効くようになれば、この世で人間の携わる労働市場は早晩無くなるのではないだろうか。

とはいえこのことにはすでに多くの識者が警鐘を鳴らしているところだが、この流れを止めるうねりにはなっていない。ということで、これから重要になってくることは、改めて人間とは何かを問い直すことであり、もっと言えば生命そのものについてのあり様を認識し直す必要があるのではないかと思うのだ。

そこから見えてきたことは労働というものが、社会的価値を失う可能性が見えてきた。そうなると労働を絶対的な価値と考えてきた共産主義は、イデオロギーの根底から覆ることになりはしないだろうか。そして労働が価値を失って人間に残るものとは何か、私は最後に人間に残されるものとは、そもそも人間に備わっている純粋な欲望ではないかと思っている。そうだとすれば、これまで労働を分かち合ってきた彼らは、次に欲望を分かち合う事にでも成るのか。或いはもっと飛躍して浮の生活でどうしてもわだかまる煤を分け合う事かもしれない。

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Posted by makotoazuma