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新 思考ラボ

2024年12月12日ようこそ

2025年 12月11日 これも人間原理か?

普段当たり前のことだと思って見過ごしてしまうことも、改めて考えてみると驚くほどの奇跡を感じることがある。例えば最近よく耳にするUFOや宇宙人など、都市伝説や錯覚と思う人も少なくない。しかしながら何十億光年先の光を観察できる現代の機器によっても、その痕跡すら発見できないことは確率的にあり得るのだろうか。私はむしろ地球外文明と遭遇出来ないことの方が異常にさえ思っているのだ。これに対し巷で噂されているのは、これは国際的な秘密事項なのだという。これとは別にこの宇宙で他所の文明と遭遇出来ない理由に挙げられるのは、たとい他の星に文明が誕生出来たとしても、その文明が成熟してくると全く身も蓋もない話だが、必ず自ら生み出す大量破壊兵器によって滅びてしまうのだという。

とはいえ、UFOや宇宙人に遭遇できたという人は、私も含めいまだマイノリティーにすぎない。これとは反対に普段からいつも目にしているにもかかわらず、常に見過ごしている神秘というものもある。私は以前、日の出と月の入りが出くわした天体ショーを見て、改めて地球が月に落とす影によって月の満ち欠けが出来ていることに、偶然というには在り得ないほどの奇跡を感じてしまった。というのもこの条件が成立するためには、異なるな大きさの天体が、ちょうどよい距離を保って地球から同じ大きさに見えなければ成立しないのだ。

問題はこのような現象は確率的にも宇宙空間において良く起こり得る現象なのだろうか。そればかりか昨晩などはうっかり北極星は天空で何故動かないのかなどと考えてしまい寝付けなくなってしまった。ようく考えてみると北極星は地球の自転軸の延長線上にあり、その距離はなんと431光年、約4000兆km先にある星なのだという。結局自転、公転する地球からその位置がほぼ変わらないということは、やはり奇跡としか言いようがない。とはいえ正確にはこのような星の目印は2,000年ほどで変化しているという。要するにこれらの星々を観察者がどの時代に眺めていたかで、対象の星は違うのだという。つまりこのような、一見ありえないほどの奇跡は、観察する人間によってもたらされるというのが人間原理なのだ。

そこでこの考えをもっと突き詰めていくと、この宇宙は観察者がいてこそ成立する世界なのだ。奇しくも昨晩ノルウェーのオスロにおいて日本原水爆被爆者協議団体が核廃絶を目指す取り組みによりノーベル平和賞を受賞された。普段戦争は起こり得る悲劇だとする私が、改めてこのような運動に賛同するのは、核兵器は自他ともに滅ぼす馬鹿げた凶器だと思うからに他ならない。そこで我々の認識する宇宙が人間原理によって存在していたとすれば、核兵器はその宇宙すら滅ぼしかねない凶器だと言える。

ようこそ

Posted by makotoazuma