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2023年 日本を護るために

2024年9月8日gallery,ようこそ,今日のできごと

2024年 7月31日 平和外交

これが簡単ではないことは、世界の様子を見ればわかる。とはいえ戦争というのも外交の最終手段であり、それが国際的な常識なのである。何故、世界がこれを常識と思うのかといえば、人間には命に代えても守らなければいけない思いがあるからだ。現在のウクライナ戦争が簡単に終止符が打てないのも、表面的にはこのような理由がある。つまり武力による一方的な現状変更に沈黙すれば、切っ掛けがどうあれ強いものが世界を制するという状態を受け入れることになる。

そうはいっても、本来このような状況になる前に何故、話し合いがもたれなかったのかという疑問が残る。実際この戦争の流れを辿れば、ロシア側の抗議に対し、国連における話し合いのテーブルが設けられることなく、戦争に至ってしまったということが分かる。こうなった責任に対し国連の在り方が大いに問われるところだが、要するに国連が常任理事国の支配を受ける限りは、国連による平和維持は不可能に近い状態にあると言える。というのもそもそも世界に起きる戦争の背後には必ずこれらの国の影響を感じるからだ。

とはいえ国際的な紛争解決の場が整備されない限り、問題解決を戦争に頼る場面が増えてしまう。その結果、主権を守る方法は唯一つという極めて危険な状態は続いてしまうのだ。そして話し合いが行われた場合であっても、お互い歩み寄る方向で話し合いを進めなければ、話し合いによる解決は望めない。つまり相手国の主張を無視して自国の主張を繰り返すことは、結局相手国の主権を認めないのと同じ結果になる。そう考えれば先に武力に訴えた方が、必ず悪いという考えは的を射た話ではない。奇しくもこの攻撃をウクライナの大統領は、当初、真珠湾攻撃に例え日本人の反感を買っていたが、今思えばこの戦争の実態を素直に表現した発言とも思える。

さてこのような環境の中、国会議員の鈴木宗男氏がロシアの外務次官と交渉を持った。交渉内容についてはかなり冷え切った内容のようだが日本政府の外交をみればテーブルを設けてもらっただけでも成果があったと思うしかない。というのも日本とロシアの関係は世が世なら胴と首が離れ離れになっていても不思議ではない情勢と言える、なぜなら現在の日本は武力諸突こそしていなくても戦争当事国に対し資金や武器の提供を公然と行い、対するロシアには極めて厳しい経済制裁を行っているからだ。そればかりか、それに従わない他国にまで経済制裁を科すという、まるで宣戦布告に近い外交を行っているのだ。

これを総力戦という近代戦争の考え方に当てはめれば、もはや日本はすでに敵国であり武力攻撃の対象とされてもおかしくない。ところが、これほど危険な状態になっていても日本の国会においてロシアとの国交を改善せよとの意見は全く出てこない。そればかりか戦争反対、平和や憲法護持を掲げる政党がウクライナの旗を掲げ、武力による現状変更は許されない、ロシアは出て行けなどという始末だ。要するに日本の国会ですら話し合いで平和的な解決を望める状態ではない。

さて、これを平和的に解決する手段はあるのだろうか、あるとすれば、それはロシアが、いま日本に何を望んでいるかを考えることだろう。当然経済制裁の停止や戦争当事国への支援の停止は勿論のことだが、その先にあるのは東アジアの経済と平和を共に構築していく姿勢が求められているからだ。繰り返しになるがこの地域に関する海上交通の安全が最終的にロシアの望むところだと私は思っている。その為には日本が軍事的に独立することが大前提になる。もし、これに向けた取り組みが日本にみられれば、ロシアの態度も見直される可能性が出てくる、そうなればこれにより北洋漁業や領土問題も解決の兆しが見えてくるに違いない。

さらに言えば、このことは日本ばかりの安全を心配しているのではなく、台湾やフィリピンまで伸びるライフラインの維持と東アジアの全体の平和にも日本は貢献することができる。

先日オリンピックの開会式で、ぞっとする映像が映し出されたが、これは他人事ではないのだ。現在、我々の日本もまっしぐらにあの世界に向かっている。どうする日本、がんばれニッポン!!