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2023年 日本を護るために

2024年9月8日gallery,ようこそ,今日のできごと

2024年 9月3日 一体、何が望みなのか

9月1日ドイツ州議会選挙が行われ、チューリンゲン州においてドイツの選択肢党が第一党になった。今朝ほど日本でもそれについての報道があったのだが、それが余りにも偏った報道だった為、私は驚きを通り越し、日本の行く末に改めて危機を感じている。さてそれがどのような報道だったかといえば、最初にこのAfD党は極右政党であるというレッテルが貼られ,そればかりかポピュリズムという言葉が頻繁に用いられていた。彼らが何故この言葉を使いたがるのかといえば、ナチスが大衆を科学的効果で誘導し政治に利用していたからだ。この時、使われた技術こそマスコミによるプロパガンダなのである。彼らは「嘘も百回言えば本当になる」というナチスの宣伝大臣ゲッペルスの言葉を、今も巧みに使いこなしているようだ。

驚いたことにこの番組ではAFD党の勝利は、旧東ドイツという元共産主義国に関連があるのではないかという匂わせ方をしていたのだが、これを戦争など全く関心が無い人が聞けばそうなのだと思ってしまうに違いない。ところがそもそも東西分裂の基になったのはWW2におけるナチスとソビエト連邦との戦いなのである。つまりAfDの勝利をチューリンゲン州の土地柄と結びつけることは、こじつけのようにしか聞こえないのである。これではロシアとソビエトが今も同じ独裁国家であり、一党独裁だったナチスドイツも同じことだという印象を視聴者に与えかねないのだ。

残念なことにナチスとの関係を調べてみると、むしろウクライナ側にその痕跡が色濃く残っていることが分かる。それがアゾフ連隊とナチスとの関係だ。

アゾフ連隊の掲示物

これはアゾフ連隊という義勇兵の募集ポスターとナチスの第2SS装甲師団の師団マークを並べたものだ。さてこれらのマークが似ているのは単なる偶然だろうか、そうでは無い、ウクライナとソビエトの歴史にはそうとも言えない悲しい歴史があったのだ。

そしてこの義勇兵が組織されたのは2014年マイダン革命時に始まり、彼らはウクライナの義勇兵としてロシアとの戦いに参加していた。ところが停戦協定が結ばれた後も彼らの暴走は止むことはなかった。とうとう暴走が止まないこの組織に対し、アメリカは武器供与を停止したほどだ。これがロシアが侵攻時から主張するこの戦いは、2014年から継続されていたという根拠で、ロシアが停戦条件に挙げる非ナチ化と言っているのも、ウクライナの歴史には、このような背景が隠されているからだ。

さて今回大勝利を収めたAfDは、ウクライナ戦争には非協力的な立場をとっている。というのも現状のドイツ経済を見れば、この政策は無理もない選択だと言える。要するに戦争によるエネルギー不足によってドイツの製造業は衰退し、ドイツ国民にとって我慢の限界を超えているからだろう。これを裏づけるようにドイツの優良企業だったフォルクスワーゲン社は、国内製造から現在撤退を検討しているそうだ。これによりドイツの雇用は更に落ち込むことは間違いない。このような事態に対しドイツ国民が毅然と立ち上がった結果が、今回のAfD党躍進に繋がったのではないだろうか。私は無機質な工業製品と言えども、そこには製造に携わった者の魂が込められると思っている。つまりドイツの工業製品が今も色あせないのは、製品にはそのような国民の魂が結実しているからで、その魂を世界の愛好家は、今も求めて止まないのだ。

それでは、なぜ日本のマスコミはこの快挙に対し、あたかもネガティブな出来事が起こったかのように報道するのだろうか、このような報道から私が受け取った印象は、ドイツに新たなナチス政党でも誕生したかのような印象だ。しかもそれを日本の視聴者に、わざわざ伝える意図を考えれば、日本では、決してこのようなことになってはならないとでも言いたげである。極東にある一報道機関が他国民の意志決定にクレームをつけるような報道はまさに暴挙としか言いようがない。ポピュリズムというレッテルを勝手に貼りつけ危険なプロパガンダを垂れ流すのは「どこのドイツだ!」爺のたわごとです、お許しください。